GEISAI私感

展示してみて、いろいろ考えることが多かったです。

ただ、GEISAIがどうだったかって率直にいえば意外と盛り上がってないなっていう。
(賞でもいただけたらまた違う感想になるとは思うんですがね!)

だって開催前のTwitterの盛り上がりったらすごい熱気だったじゃないですか?
カオスラウンジがどうとか。
Twitter始めたばかりの村上隆もバンバン書き込みして。
きっとすごいんだろうな、日本の美術界が変わるんだろうな、っていう期待があったんです。

でも現実は、あの、失礼かもしれないですけど、カオスラウンジのステージはデパートの屋上の漫才ショーみたいな感じで、そこまで盛り上がってはなかったですね。

村上隆も出品者ブースなどをあまり見て回ってなかった印象だし。少なくとも、展示中に自分のブースがあるエリアの周りで姿は見なかったです。GEISAIの最後の締めの言葉にも村上隆は出てこなくて、なんともグダグダな終りかただなと(私は)感じました。GEISAIを通して、Twitter(を含めるWeb全般)と現実の差というのを実感しました。

なんでしょう、日本で美術をやっている限り、規模の大小の差はあるにしろ、それは内輪ノリなのかもしれません。結局こういう現状に吐き気を覚えることができる人が、海外に出て行って成功するというパターンなんでしょうか。

GEISAI#14反省会

もはや1週間以上前になりますが、GEISAI#14に出品してきました。
出品といっても、名刺を配りながら来場者と話しただけですが。


強引にトリミングしてみました


今回、わたしがGEISAIに出してみようと思ったのは

・無審査
(お金さえだせばどんな作品でも出せる)

・比較的、安価
(出品料の2万7000円をどう考えるかによるけれど、いきなり貸しギャラリーを15万円で借りるよりかは敷居は低い)

・身内以外の人がたくさんくる
(内輪ノリで展示をするのもアレなので)

大学を卒業し、(半)社会人として1年間働き、やっぱりなんかしら創作はしたほうがいいな、と感じていたので始めの一歩としてちょうど良いのかな、と。

申し込みをしたのは1月の後半くらいでしょうか?
GEISAI#14の直前まで仕事(予備校)が繁忙期ということはわかっていたので、「来た人と話すだけ」という作品にするのはなんとなく決めていました(楽だから)。いちおう、ちょうど1年前に展示した大学院の修了の作品も最終的にはそんな感じでした。



こんな感じでした。箱の中に入って…まぁ、よくある系です。


「話すだけ」ということに関しては実際自分でもどうかな〜と思いつつ、昨年の大学での展示では
「美術大学以外の美術に興味を持っている編集者」
「美大に知り合いは特にいないけど面白いことに興味がある税理士」
「教育学部で美術教員の資格は取って美術教師をしているけれど実制作はあまりやったことがない先生」
「韓国から多摩美に留学してきたけど日本人があまり議論しないことにフラストレーションが溜まっている留学生」
など色々な人と美術について話すことができ、発展性はありそうだと感じていました。


で、今回はじめてGEISAIという場所で、そして自分で場所を借りて展示をして、反省することばかりでしたね。本当に。以下、作品に対しての反省点です。

・「話すだけの作品です」と記述してあるボードはあったほうが良かった。
昨年の作品では黒板に「これは私と話すだけの作品です」と書いていたので、知らない人でも話しかけやすかった。今回はそういうのナシだったので、端から見たら「ただブースに座っている人」に見えてしまった。


・外観をキャッチーに装飾していくか、または削ぎ落としていくか。
「話す」というテーマに対してかなり中途半端な見せかたになりました。なるべく多くの人が興味を持って話しかけて欲しいなら「外観にこだわる」か「自分ひとりがその場に立っている」か、どちらかに振り切るべきでした。

「外観にこだわる」というのは、つまり「人と会話を生み出すための装置」をつくるということですね。その装置をきっかけとして、コミュニケーションがうまれるようにする、と。昨年の作品はこの見せかたでした。
「自分ひとりがその場に立っている」というのはかなりギリギリの表現になります。アブナい人になる可能性が大きいです。でも本当に「会話」を作品として成立させるということになると、こちらのほうがギリギリなぶん、強さはでそうな予感はします。ただし自分にやりきれるかというと….イメージがわかない部分もあるのでよく考えたいと思います。

まあ、つまるところ準備不足ですね。なめてました。すいません
はい。反省です。


あとはGEISAIという場所で出展するにあたってわかったこともあります。

・規則はあんがいユルいかも
申し込む時は自分のブースから1cmでもはみ出したら怒られるのかと思っていたけど、そこらへんはごまかしようなのかなと思いました。もちろん作品がブースから著しくはみ出してるのはアウトだけど、作家自身は境界線上やブース外で呼び込みしてもセーフかなと。


・作品はしっかりつくるに限る
GEISAIで観客に見てもらえる、審査員に評価される作品は、基本的にはやっぱりしっかり作っているものですね。もしそういうことを狙っていくならば、あまりコンセプチュアルなものは向いてないような気がします。観賞に堪えうるブツさえしっかりあれば、空間的な意識はそこまで持たなくてもいい感じはしました。フリーマーケット的です。


・だれが会場に足を運んでいるか
自分が実際に会話したときに「なんでGEISAIに来たのか」ということをほとんどの人に聞いてみました。
いちばん多かったのは「自分も出品しているから」「友達が出品しているから」「友達の搬入の手伝い」という出品者関係。

社会人で訪れている方も多かったです。とくに美大などを出ているわけでもなく、会社員をしながら制作をしている人が案外多くて「みんな作るの好きなんだな….」と他人事のように思ってしまいました。

大学生は美大のほかに、早稲田大学のかたも2~3グループいらっしゃいました。

地方から来場された方もいました。岩手や岐阜や広島….あとどこだっけな。全国的に認知されているんですね、GEISAI。

ある程度年齢が上の男性の方々は「ギャラリー関係者」「コレクター」でした。いちばん気さくに話してくれたのが、アッパー40才の男性たちでした。デザインやアート関係の方々が多かったので、芸術方面の知識も豊富でした。自分の「話すだけ」という作品のコンセプトも難なく受け入れてくれた印象です。

あとは….デザインフェスタの下見ですって方も数グループいましたね。わたしは「GEISAI」の空気を今回なんとなく知ることができたのですが、「デザフェス」は参加したことがないので比べられませんね。しかしGEISAIに参加している人は「デザフェスと一緒にしないで!」と思っているハズだと思います。たぶん。


で、GEISAIの個人的な良い点と悪い点としては

・気軽に出展できて良い
・不特定多数の人が訪れるのが良い
・搬入や準備が自分のペースでできないのが大変
・審査員になんとなくムカつく一瞬がある
・なんかすごい虚しくなる瞬間がある


そんな感じでした。次回も出すかどうかは…..未定です。