福田繁雄のヴィジュアル・ジャンピング

銀座のgggで「福田繁雄のヴィジュアル・ジャンピング」展を観てきました。
(会期は3月28日で終っています。このあとは大阪のdddや福島のccgaに巡回するそうです。)
福田繁雄…。
自分が受験生の時、予備校の自由に閲覧できる図書コーナーに福田繁雄の作品集があった。というか、グラフィック関連での資料というと、福田繁雄くらいしかなかった。
そのころは田中一光も亀倉雄作も知らず、なのでグラフィックデザイナーといえば福田繁雄しか知らなかったので、「どうやって平面構成にいかせばいいんだ?」「こんなのぜんぜん役に立たない!」とかなり葛藤した記憶がある。
講師となったいまなら予備校の平面構成も「福田繁雄でもいいんだ」と思えるし、福田繁雄的エッセンスを利用して平面構成を描くことは想像できるけれど、受験生からみれば福田繁雄の視覚的なトリックと、装飾的なエレメントを省いた単純明快な画面は、普段の課題のなかでとうてい真似できるモノではありませんでした。
で、予備校講師になってからじつは講師室に亀倉雄作やらの作品集があることを知りました。
もっと見せて欲しかった….。
まあ当時の自分には良さもよくわからなければ、興味も持たなかった可能性はあるでしょうが。
いま自分が(どちらかといえば)資料や本を見せるタイプの講師なのは、こういった自分自身の経緯があるからです。
展示はすごく良かったですね。ほぼ全ての作品は本で縮小印刷した状態でしかみたことがないので、オリジナルのポスターを原寸大でみると驚きと迫力があります。田中一光の展示同様、インクの発色がとても綺麗でした。インクジェットプリントと比べれば、シルクスクリーンプリントにはアウラがあります。
上の画像は今回の展示カタログの表紙に使われているグラフィックなんですが、「六本木クロッシング2010」のカタログの表紙も黄色くて、いま目の前がチカチカしています。