TDCなど

そういえば先月はggg(銀座グラフィックギャラリー)でTDC(タイプディレクターズクラブ)の展示もみてました(すでに会期は終了)。気になった作品のデザイナーの名前はメモに控えておこうと思って、「いいな」って思った作品のクレジットみたらけっきょく葛西薫の作品だった。
ところで以前に書いた、多摩美のグラフィックデザイン学科の卒業制作展の記事で
「アートって何ですか?そこが問題だお〜。。。ほんとうはね。このままゆくと日本グラフィック展出身の人がアートとグラフィックを混同して、外国の作家作品を模倣して行く、、というそう言う方向には行ってほしくないなぁ。」
という村上隆がTwitterにポストした発言を引用しました。その影響でこんな古本を購入しました。買ったのはひと月ほど前なんですが、最近やっと開いた次第であります。

「アートウィルス ART VIRUS 日本グラフィック展1980〜1989」
これはいまの時代に読み直すとなかなか面白いですよ…!
西欧のアート界で起こった1980年代のニュー・ペインティングの流れのなか、その潮流に乗って日本でもイラストレーターや画家たちが大量にデビューし、その人たちが現在でもデザイナーとして活躍してるんですよね。
この本のなかにはニュー・ペインティングの旗手ともいえるジュリアン・シュナーベル「っぽい」作風の人とか、ゲオルグ・バゼリッツ「っぽい」作風の人とか、そりゃあもう大量に載ってますよ。
その後、西欧の美術史のなかでニューペインティングはひとつの歴史のムーブメントとして過ぎ去ったけど、日本の中でニューペインティングはグラフィックデザインとして奇妙に生き残り続けている。ニューペインティングブームの時代に、海外の作家/作品の表面を真似てデビューした人たちがグラフィックデザイナーとしてのキャリアをつんでいる。いまの日本のグラフィックデザインが国内海外の作品を問わずパクリや模倣を繰り返すのも….アートの表層をかすめ取り、日本でグラフィックデザインに転用するのも….この時代の影響があるんじゃないでしょうか。
(このへんはクソ適当な書きかたしてるんで、信じないほうが賢明です。もうちょっと勉強します。)
たにぐちくんがカオスラウンジを「80年代だろ」&「デザイナー集団」っていってたのはニューペインティングとグラフィティアートの文脈をふまえたうえでかな。この本のことについてはまた改めて書きたいです。