日本文教出版「高校美術3」
今回は日本文教出版というところの教科書です。

「高校美術3」。奈良美智の絵が表紙が目を引きます。光村図書の教科書に比べるとスッキリした印象。

巻頭にはおなじみゴッホさんです。ゴッホだけ見開き×2で4ページ使って紹介されている。ゴッホ好きだなー。日本においての芸術家像というのはゴッホのイメージなのかもしれませんね。

その次のページに奈良美智。ドイツ留学前の過去作品が2枚掲載されていてなんだか新鮮。

手塚治虫。漫画だけでなく、中学時代の自画像も掲載されています。しかし見開きの右ページが、まるまるブッダの一コマで使われているって大胆…。

ジョージア・オキーフ。この教科書で掲載されている女性はオキーフと草間彌生の2人です。

掲載作家はゴッホ、奈良美智、横尾忠則、池田満寿夫、草間彌生、亀倉雄策、手塚治虫、イサムノグチ、岡本太郎、オキーフ、ジャコメティ、上村松園、松本竣介、パウルクレー、モネ、北斎、コルビュジェ、ミロ、ピカソ、ダヴィンチ。

監修者は嘉門安雄と平山郁夫。この教科書は平成20年に検定を受けていますが、いまとなっては監修者のおふたりはどちらも故人です。嘉門安雄さんはゴッホに関しての著作があるので、そのこともあってゴッホが巻頭に取り上げられているのでしょうね。
また、特徴的なの著作者の肩書きです。光村図書は「彫刻家」「画家」「ジャーナリスト」「評論家」「美術史家」といった職種の肩書きだったのに対し、日本文教出版ものは「学長」「教授」「准教授」「教諭」「講師」などアカデミックな文字が目立ちます。あと光村図書では深沢直人が関わっていたけれど、こちらは原研哉が関わっている。基礎デ恐るべし。
日本文教出版の教科書は、光村図書の教科書とはまったく違う編集のしかたでした。作家ごとに見開きページを使って紹介されています。図版は大きく、ゆとりをもって掲載されています。キャプションの文字は大きめです。美術についてというよりは、創作活動を通した精神性とか平和主義を語っているような文章だと個人的には思いました。
でも、いま最後に日本文教出版のホームページを調べたら他の学年の教科書の取り扱い作家も見れますね。このような作家ごとにならべる編集は高校3年生の教科書だけっぽいです。高校3年生向けの教科書だけを掲載して変に誤解を与えてもマズいので、高校1年、高校2年のものも後々紹介したいですね。