2010 年 6 月

神奈川県立美術館 葉山 ノルシュテイン&ヤールブソワ「Tale of Tales」


先週末、神奈川県立近代美術館葉山にノルシュテイン&ヤールブソワ「話の話」を観に行ってきました。
ノルシュテイン&ヤールブソワは、ユーリ・ノルシュテインとフランチェスカ・ヤールブソワの夫婦で、ロシアのアニメーション作家です。

美術館に着いた時点でアニメーションの上映会はすでに定員オーバーで参加できませんでした。残念だけどまあyoutubeでも見れるし….。展示はおもにスケッチやエスキース、マケット(模型)が、各アニメーション作品ごとに展示されていました。

マケット、すごい良かったです。透明なシートに切り絵を貼ったものを何層ものレイヤー状に重ねてボックスアート的な見せかたをしているんだけど、細かい傷がつけられてたり、わずかに乳白色で彩色された透明なシートが何層にも重なることにより奥のほうが霞んでいく。そこに本当に霧に包まれた世界が存在しているかのようでした。

マケットのほかに、切り絵の表現も感動的でしたね。
切り絵を重ねた作品の厚みなんてせいぜい1mm程度だろうに、でもすごく空間的・立体的な見え方をするんです。
それらはカタログや絵本などの印刷では絶対に写りません。いかに印刷というものが、原画の情報量を省いてしまっているか。この原画の持つ力を確認できたのは、本当に行って良かったと思いますね。

あと単純に絵がとても上手いよね。画家としてもじゅうぶんな技巧。むしろ自分はノルシュテイン&ヤールブソワに関して、映像よりも絵のほうが好みかもしれません。
今週末(6月27日)までだけど、時間ある人はぜひ行ってみて欲しいな、と。


youtubeにアップされているノルシュテイン&ヤールブソワの作品を一部掲載。

■話の話



■霧の中のハリネズミ



■冬の日







葉山の神奈川県立美術館、住んでる場所にもよると思いますがけっこう遠いです。逗子駅からさらにバス乗るからね…。
でも、海岸沿いに建っていて、カフェからは海が臨めてすごくいいところですよ。

今回は平林(ニート以上バイト未満、上の写真に写ってる人)とナベタン(マザーファッカー)と楽しく車でドライブしました。平林は若干肌が白かったものの元気そうでした。ナベタンは西のほうで高所得者になるそうです。

氷の計測


このあいだの土曜日、代官山のMONKEY GALLERYに「氷の計測」を観に行った。
情報デザイン学科(やグラフィックデザイン学科)の知り合いが関わっています。

これは2009年に郡山市美術館で行った「氷の計測」という展示の記録をまとめたもの。
巨大な氷が解けて行く様を、写真や映像や気温、風向き、光量….など観測し続け、その計測結果(ログ)を形にした展示。

会場は、室温的な意味でも展示の仕方の意味でもふたつの意味でクールでした。
なんか会場が白いなーと思ったら照明に白色LEDを使っていた。そのほかモニターの枠を特注していたり、写真はラムダプリントしたものを金属板?に貼付けていたりとディティールへのコダワリかたが特徴的だった。

設計/プロセス/記録、そういうところがキチッとしているのはやはり情報デザイン学科だなと。
他学科からこういう作品は生まれますまい。

というか、いまブログを書いていて、やっとこの作品(プロジェクト)のコンセプトが理解できました。
氷が溶ける様を観測し続けて、人間の知覚を超えた膨大なデータを捉えたプロジェクトだったのか!
氷が溶けるまでということに、いったいどれだけのデータが蓄積されているのか。考えただけでクラクラしてくる。
データの世界と宇宙って似てませんか?というか、宇宙はデータの集合体なんでしょうね…。

ところで郡山だったから氷なのでしょうか。氷だから郡山だったのでしょうか。聞き忘れました。

ヴッパタール舞踊団「私と踊って」


先日、ピナバウシュ率いるヴッパタール舞踊団の公演「私と踊って」に行ってきました。(ピナバウシュは昨年帰らぬ人になってしまいましたが…。)

やはり素晴らしかった。
こういうものこそ高校生に見せたいよね…。自分は2008年に初めてピナバウシュの公演を見たんだけど、そのときもっと早く知りたかったなって思ったし、今でもそう思う。
ピナバウシュが有名とはいえ、それでも日本で普通に生きてたらまず見ないじゃん。でもこういう世界を知ってる子供が増えたら何かが変わると思うんだよね。



ダンスは言葉にするのが難しいです。見ているその時間にしか作品は存在しないというか。
絵画であれ小説で音楽であれ芸術はそういう性質(時間の中に作品は存在する)のものだとは思うんですけど、ダンスは特に反芻不可という気がします。映画を語るときはストーリー、絵画の場合はディティールを記憶して語ると思うんだけど、ダンスの場合はストーリーを言語化して捉えることは難しいし、舞台上で同時多発的に物事が進行するのでディティールが膨大になる。なので順を追って記憶することが困難。

ん、でも「私と踊って」はわかりやすかったですね。それは

・構成的な人物配置(円を組んだり、直線的に人物が並んだり、人や物の配置が構成的)
・記号的解釈(男と女、白と黒、大声と小声…などの対比効果で人物の関係や感情が理解しやすい)

などの効果によるものかな、と。それに出だしの演出が本当に上手いのでスッと作品に入り込める。前回も今回も開始数分の演出がとても感動的。

あとは単調なシーンが続いたあとに激しいシーンが差し込まれたりして、「ちょっと飽きてきたかな〜」ってところで大きなアクションがあるので見やすかったですね。エンターテイメントという言い方は違うのかもしれないけど、みる人に優しいです。



内容は「女ってこういう生き物だよね」っていう。女心が理解できた気がします(多少)。態度に表さなくても、多くの女性の心の中はきっとこんなんだろうなって。女の人のほうがより共感できる内容ではないでしょうか。

写真は公演終了後の舞台です。

近況

さ、日本がカメルーンに勝ったことだし、ブログ再開しますね。
1ヶ月、まともな更新せずにごめんなさい。

とりあえず観に行きたいなっていう展示はザザッと見積もっても↓こんなにあります。
どれも期日が迫ってますね。


・都築響一展 / 広島現代美術館 / 7月19日まで
・アニッシュカプーア /スカイザバスハウス / 6月19日まで
・ネヴィルブロディ /ggg / 6月28日まで
・落合多武 / ワタリウム / 8月8日まで
・伊藤若冲 / 千葉市美術館 / 6月27日まで
・ジョゼフコーネル / 川村記念美術館 / 7月19日まで
・ノルシュテインヤールブソワ / 神奈川県立美術館葉山 / 6月27日まで
・ルーシーリー/国立新美6月27日まで

全部は行けないだろうな…。


あとこのブログ、WindowsでInternet Explorerだと、表示が超バグッてるみたいですね。その件に関して、さいきんよく高校生からディスられます。「情報デザイン学科だったクセに!」ってね。美術系の人たちはMac人口が多いのではsafariなりfirefoxなりで見れてるとおもうんですけど、高校生は家のパソコンでみている人も多よね…。高校生に「firefoxっていうブラウザをダウンロードしてみて」いっても「?」ってなる。

自分の知識不足と「なんでInternet Explorerのフォローなんてしなきゃいけないの?」っていう気持ちが合わさって、どうにもこうにも修成する気が起きません。そう、面倒くさいんです。どんだけバグってるのかなと思ってMacのInternet Explorerで確認しようとしたら、ズレるはズレるけど、読めないわけではない。というわけで、バグを直そうと思ってもチェックする環境がないんスよ。言い訳ですけど。

お久しぶりです。

えー、気がつけば前回の更新から3週間ほど経っていました。

おい!ブログで大切なのは更新頻度なんだよ!わかってんのかカス!
というわけで、このようにポッカリと更新されないなどという事態が再度起きないように気をつけます。

忙しかった、というわけではありません。
最初は自分の過去の作品について書こうとして推敲を重ねるうち文章が進まなくなり、あいまにTwitterを開けば村上隆のアートに関する容赦ない連投がおこなわれ、気疲れしてしまいました。だから全部村上隆のtwitterのせいってことにしておいてください。村上隆のTwitterの書き込みをみていると、親に勉強しろ勉強しろって言われてグレる子供の気持ちがわかる気がします。


更新していない期間にいった展示は

・ポストフォッシル
・建築はどこにあるの?
・破滅ラウンジ

くらいかな?あんまり行ってない。
ポストフォッシルは鬼眠い状態で行ったので、もはやおぼろげな記憶しかないです。


まあまたぼちぼち更新していきます。
つっても今度は本当に忙しくなってきたので、スローペースだとは思いますが…。
それではまた。