ヴッパタール舞踊団「私と踊って」


先日、ピナバウシュ率いるヴッパタール舞踊団の公演「私と踊って」に行ってきました。(ピナバウシュは昨年帰らぬ人になってしまいましたが…。)

やはり素晴らしかった。
こういうものこそ高校生に見せたいよね…。自分は2008年に初めてピナバウシュの公演を見たんだけど、そのときもっと早く知りたかったなって思ったし、今でもそう思う。
ピナバウシュが有名とはいえ、それでも日本で普通に生きてたらまず見ないじゃん。でもこういう世界を知ってる子供が増えたら何かが変わると思うんだよね。



ダンスは言葉にするのが難しいです。見ているその時間にしか作品は存在しないというか。
絵画であれ小説で音楽であれ芸術はそういう性質(時間の中に作品は存在する)のものだとは思うんですけど、ダンスは特に反芻不可という気がします。映画を語るときはストーリー、絵画の場合はディティールを記憶して語ると思うんだけど、ダンスの場合はストーリーを言語化して捉えることは難しいし、舞台上で同時多発的に物事が進行するのでディティールが膨大になる。なので順を追って記憶することが困難。

ん、でも「私と踊って」はわかりやすかったですね。それは

・構成的な人物配置(円を組んだり、直線的に人物が並んだり、人や物の配置が構成的)
・記号的解釈(男と女、白と黒、大声と小声…などの対比効果で人物の関係や感情が理解しやすい)

などの効果によるものかな、と。それに出だしの演出が本当に上手いのでスッと作品に入り込める。前回も今回も開始数分の演出がとても感動的。

あとは単調なシーンが続いたあとに激しいシーンが差し込まれたりして、「ちょっと飽きてきたかな〜」ってところで大きなアクションがあるので見やすかったですね。エンターテイメントという言い方は違うのかもしれないけど、みる人に優しいです。



内容は「女ってこういう生き物だよね」っていう。女心が理解できた気がします(多少)。態度に表さなくても、多くの女性の心の中はきっとこんなんだろうなって。女の人のほうがより共感できる内容ではないでしょうか。

写真は公演終了後の舞台です。

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