ICC 「OPEN SPACE 2010」



初台のICCで「OPEN SPACE 2010」を観てきた。
「OPEN SPACE」というのはいわばICCで年間を通じて無料で公開されているスペース。年度ごとに作品が入れ替わります。

いろいろ興味深い作品はあったけれど、とりあえず今回の目的はクワクボリョウタの「10番目の感傷(点・線・面)」という作品を観るためです。Twitterで「良い!」という感想がちらほら流れてきて、気になっていたので。

ちなみにクワクボリョウタと偉そうに呼び捨てにしているけど、自分にとってはクワクボ先生です。いえ、クワクボ大先生です。大学では講師の先生でした。ちょうど6年前、大学2年生のときのオープンキャンパスのとき、電光掲示板のプログラミングでは本当にお世話になりました。

普段は生徒に対して親身に接してくれていたとても温厚で優しいクワクボ先生だけど、契約してるサーバーがダウンしてメールが届かないというとき、クレームの電話をしているクワクボ先生の怒号とブチ切れ具合は忘れられません。あれをみて以降、自分のことはなるべく自分でやらないとな、と反省した次第であります。

そして翌年の冬の講評会においてはポストペットなどを制作されている八谷和彦さんに「クワクボ先生に習っているのにこんな作品しかできないんですか?」とメタメタにされ、その世界でのクワクボ先生のスゴさを認識すると同時に「プログラムは中途半端にやっちゃいけないんや!」という自戒を込めて、二度とプログラム的なことには手を出さないと決めた苦い過去があります。

…って何の話だっけ?



展示されている「10番目の感傷(点・線・面)」なんですけど、噂通り良い作品でした。
暗い部屋の中で、レールの上をゆっくり走る模型の電車が様々なものを照らしていく。ザル、セロハンテープ、洗濯バサミ、鉛筆…。するとそれが壁に影絵として映し出されるんだけど、それがまるで本当の車窓からの景色のように….

まぁ、なんとも言葉で説明しがたい作品ですね。百聞は一見に如かず、ということで是非じっさいに観てもらいたい作品です。
無料だし、オペラシティギャラリーのついでに寄ってもいいし。

パッと見はアナログなんだけど、列車が逆走したりスピードが変わったり、やっぱりテクノロジーを使っているなあと。
LEDの位置が最初は左で途中から正面に変わると思うんだけど、あれはどうやってんだろ。あれも電子制御してるのだろうか。
とはいえクワクボ先生のこの作品は日常に潜む驚きみたいなものが表現されていて、いわゆるメディアアート臭はあまりしない。

大学の中だと電子技術を使った作品って「動かない」「作動しない」「調整時間が長い」がデフォルトの印象があるんだけど、いっさい不安定な動作を見せないところがプロだった。


そのあと新宿で「宇宙ショーへようこそ」を観て帰宅しました。



※作品のタイトルは「1. 落下する水、2. 照明用ガス、を与えてみた」ではなく、「10番目の感傷(点・線・面)」でした。訂正しました。ごめんなさい!