川村記念美術館「ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎 箱宇宙を讃えて 」



川村記念美術館で「ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎 箱宇宙を讃えて」を観てきた。(7月19日まで)

川村記念美術館には有名な作家の作品はたくさんあるけれど、「川村記念美術館といえば?」と問われるとなんとなくジョゼフ・コーネルの名前が思い浮かぶ。

いつもどおり常設展を見てから企画展ブースへ。常設展はアレクサンダー・カルダー専用の展示スペースが出来てました。部屋が空色に塗られていて奇麗だった。

常設展は毎度マークロスコ、バーネットニューマン、フランクステラのコンボで荘厳な雰囲気になりつつ、最後のエンツォ・クッキの作品で癒される、みたいな流れ。コレクションがしっかりしてる美術館の常設展は飽きない。


「ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎 箱宇宙を讃えて 」は、コーネルの作品はもとより、見せ方が際立ってました。

空間が、もう本当にコーネルの作品のためだけに作られていた。
作品が小さい分、いつもの企画展よりもかなり小規模な広さなんだけど、こだわってるなあ、と。

暗い部屋の中はガラスでコの字型に仕切られていて、そのコの字型のスペースにコーネルの作品と高橋睦郎の詩が飾られている。作品はスポットライトを浴びて、暗闇に静かに浮かび上がるようなイメージです。

仕切りガラスには紙でできたゆるいカタチの☆が点々と貼付けられてロマンチック。さらに会場にモーツァルトの 「ピアノ・ソナタ ハ長調(K.545)」 が小さい音量で流されていて、これは足を踏み入れた途端泣きそうになりました。

展示空間についてはこのブログの写真が参考になると思います。

愛のある展示で、久しぶりにしっかりしたものを見たという満足感はあります。コレクションの作品をあそこまでうまく見せられるとは…。まあ、もうちょっとボリュームがあってもいいのかなとは思いましたが。



惜しむらくはカタログが完売だったこと。
サンプルをみたらカタログというよりは詩集で、資料的価値というよりはモノとして欲しくなるような感じでしたね。紙の質感とか。

ちなみに新宿からだと川村美術館のある佐倉駅までは1時間半弱。でもさらに無料送迎バスで20分かかる。
そしてそのバスは平日は1時間に1本なので、乗り継ぎ悪いと佐倉駅からさらに1時間〜1時間半くらいはかかる可能性がある。私は神奈川県在住なので家から美術館まで片道3時間かかりました。滞在時間は1時間ちょっとでした…。
(馬頭広重美術館に行ったときは片道5時間で滞在40分というのをやったことがある。)