町田市国際版画美術館、再訪

中里斉さんの弟である中里威さんからコメントを頂いたので転載いたします。





斉の弟です。
斉をしのぶ会のお知らせをします。
謹んでお知らせいたします。

去る7月17日午後11時31分、夫 中里 斉はニューヨーク市 の病院にて急逝致しました。

僅か1ヶ月ほど前には帰国し、版画展のオープンニン グを皆様とともに迎えた後、ニューヨークに戻り、再度日本へ向かおうとする間の 出来事でした。彼はアトリエでよく使っていて使い慣れているはずの梯子から転落し、頭を強打した結果、脳内出血が原因で帰らぬ人となりました。

何という人生の巡り合わせでしょうか。彼は7月下旬 に帰国し、展覧会の最後を飾るプレゼンテーションを行うばかりでしたが、それは永遠に果たせないことになってしまいました。しかし、皆様と親しく語り合いたいという故人の願いを叶えるべく、8月7日(土)に桜美林学園で皆様とともに中里斉を偲ぶひとときを 持ちたいと思います。

皆様方には是非ともご参会いただきますよう心からお願い申し上げます。
なおその際はどうぞ平服でお越しください。お花、香典等のお心遣いは遠慮申し上げます。
                        
            故中里斉妻、竹田すみ子

                   記

「中里斉を偲ぶ夏の日」

場 所 : 桜美林学園 町田キャンパス 太平館にて
日 時 : 8月7日(土)、正午から
アクセス : JR淵野辺からタクシー7分
      JR淵野辺駅発→学園行き「桜美林 スクールバス」11:00、11:30、12:00  
小田急線、京王線多摩センター→学園行き「桜美林 スクールバス」11:30
お問い合わせ先:桜美林学園 電話:042-797-2661
尚、当日会が終了次第、キャンパスからスクールバス にて、ご希望の皆様を町田国際版画美術館へご案内する予定です。





こんな最果てのブログにわざわざご連絡下さいまして本当にありがとうございます。
自分も行きたかったのですが、仕事の都合で残念ですが出席できません。

なので、弔いの気持ちとして町田市国際版画美術館を先日再訪させていただきました。


















真上の写真に写っている「空気うけ」という作品は、丸・三角・四角に切り取られた紙が壁に貼付けられていて、その紙が周りの空気の流れの影響を受けてフッと揺れ動く作品です。

前回来たときもいいなあと思った作品ですが、こういう形で改めて鑑賞すると、壁に貼付けられたモノクロの紙の繊細な動きと、中里さんの死が重ね合わさるような気がしてしまい、思わず涙ぐんでしまいました。


自分は中里さんをひと月前に知ったばかりなのでわかったようなことを言える立場じゃないです。
でも先日初めて中里さんの作品をみたとき、自分の心のなかのモヤモヤしたものがスッ抜けていくような感覚を覚えました。

個人的に最近の日本の現代美術にちょっと食傷気味で疲れていました。
まず言葉ありき、戦略ありき、の世界で確かにそれは重要なことかもしれないけれど、ちょっとみんな語りすぎで頭がパンクしそうで。

中里さんの力強い作品は、そういった迷いを吹き飛ばしてくれました。
好きにやれ、続けろ……。
自分はそんなことを中里さんの作品から感じたわけです。
「上手い」とか「面白い」を越え、生きるための力を与えてくれる作品です。やっぱりこういうものがアートかもしれない。


8月8日で展覧会は終わってしまいますが、足を運べる方はぜひともご覧ください。




安らかにお眠りください……。

相模原市市民ギャラリー「いないいないGO!」

相模原市市民ギャラリーというところで学生企画の展覧会「いないいないGO!」を観てきた。
相模原市が実施しているエキシビジョン・プログラムのワークショップ。企画も作家も学生です。



福本健一郎さんはちょっと前にkaikaikikiギャラリーでもキャンバスの作品を展示していましたね。今回の展示はインスタレーションでした。







藤桝多玖巳さんの作品。前から見ると長いウサギの着ぐるみ。後ろからみると女子高生(?)の背中が。汗で濡れたシャツの表現がリアルです。





小沢団子さんの作品は二次元アニメ絵的な絵画も気になったけど、美少女キャラの不気味な着ぐるみ(?)でクッキーを作る作品が面白かった。




学生の展示ということを忘れるくらい、全体的に面白かったと思いました。
でも個人的にいちばん良かったのはフライヤーのデザインですね。デザイン的に優れてる…かどうかはわからないけど、ポップで親しみやすいです。このビジュアルがもっと安っぽいものだったら、きっと観に行かなかったと思うので。


それと…。
どの作品も、たとえば森美術館で展示されていたとしても違和感はない。とてもこなれている表現なんですが、斬新さや心を揺さぶられるようなものはありませんでした。どれもとても「アートっぽい」。キレイにまとめられている。そういう意味ではデザイン的でもあります。

学生作品にそれほど期待をこめてもしょうがないのかもしれないんですけど…。
なんというか、自分の視点というものが希薄な気がしました。