2010 年 10 月

パリ8

4日目はまずパレ・ド・トーキョーへ。
「Dynasty」という企画展がやっていた。




エントランスを入ると巨大なタペストリーが飾られていました。
wikiによれば、昔この場所はタペストリー工場があったそう。なにか関係あるのかな?










すごい海外っぽい作品。大学時代、アート系の洋雑誌を読んで憧れていたような作品が目の前にあって感動しました。







サウンド・インスタレーション。音響的な効果はよくわかんなかったけど、階段を使った展示の仕方がかっこいい。




象をみて考える人。



木でできたベッド。





左にいるブロンドの髪色の家族が奇麗だった。




上のと同じ人の作品かな?



細部。素材は固そうな、やわらかそうな、よくわからない。





フォトリア系の作品。近目で見るまでは写真作品かと思ってた。



絵具ではなく、色鉛筆?パステル?で描いてたのがちょっと新鮮。
作品によっては絵具を使ってたりもしてたけど。








ドラゴンクエスト5の「ようがんげんじん」を彷彿とさせる作品。


滞在していたホテルの近くの道路に紫色の塗料をぶちまけたような跡があって、毎朝それをみながらメトロの駅に向かってた。それとこの作品、似てるなって思った。


これがその現場なんだけど、まあ、写真でみてもそんなに似てないかもしんない。











【参考】
ようがんげんじん

こいつ結構強いよね。

パリ7

えーと、まだ3日目ですかね……。
まあ、このあとは買い物中心で記録に残していない日もあったりするので比較的はやく終わるとは思いますが。




前回の続きです。
ホテルに荷物を置いてもまだ15時〜16時くらいだったので、ちょっと疲れてるけどもう一カ所くらい行けるだろうということでポンピドゥー・センターへ。




1977年開館。1971年にレンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースが設計した現代建築は40年弱の時を経て、もはやレトロな気もしてきます。



わたしはレンゾ・ピアノのことをメゾン・エルメスの設計者として認識していましたが、飛行機の乗り継ぎで経由した関西国際空港も設計していたんですね。いまググって初めて知りました…。そういわれるとポンピドゥーと関空、むき出しの鉄骨感とか色使いとか似てる。
ということは、1ヶ月の間に「ポンピドゥーセンター」「関西国際空港」、そして先日の「メゾン・エルメス」と、レンゾ・ピアノの設計した建築を3カ所ほど回ったことになります。だからどうしたって話だけどさ。






エスカレーターで上ります。日差しが強く、温室効果ですごい暑かったですね。






適当に歩いてたら行き止まりだったので、振り向いて写真を撮りました。






外を眺めるとけっこういい景色でした。




内部。マカロンみたいでかわいい。




展示は…なんだろう、現代美術の展覧会。各セクションごとに分かて、いろいろ展示してあった。


椅子にこういう人形が座ってる作品。ユーモラスで不気味。






アネット・メサジェの作品。森美術館でみた個展のときよりも、会場に溶け込んでいた気がした。海外で美術展示を見ると、日本よりもフラットな感覚で作品と向き合える気がします。






この部屋は女性器(だけだったかどうかは忘れたけど性器的な作品)の表現に特化した部屋だった。子供連れの観光客とか何組か入ってきたけど、どう思ったのかな…..。






影がきれい系の作品その1。






影がきれい系の作品その2。






デュマスとか。進化大博物館の地下の恐竜展と同じように、こういう蛍光っぽい、発色の良い色を展示空間のアクセントカラーに使うのってパリのトレンドなんですかね?かっこいいけどあまりに多用されてるからワンパターンだなー、とも。






開き直って「作品をみるよりもまずシャッターを切るアジア人」になっていました。




わたしの好きなホルツァーの作品もありました。まあ、美術館のなかでみるような作品ではないけど。






今回の旅行でいちばんオシャレだった男の人。ポンピドゥーで監視をしていた白髪の男性。60才前後?濃いグリーンのショールにあざやかな赤い靴が印象的でした。白髪、茶色のパンツもかっこいい。こんなオシャレに年を取れたらいいなって思います。






ブランクーシ、だと思う。とても美しいフォルムです。





パリの美術館の監視員って、黒人のほかには学生っぽい人とか多いけどボランティアなのかな?なんにしろかなりのフリースタイルで働いていて面白いです。私服だし、足組んで携帯電話いじってるのは普通だし、客や監視員同士で話し込んで笑ってたり。さすがに「もうちょっと真面目に働けよ!」っておもうけど、まあ、そういうのが許されてしまう土地なんですね。逆に言えばストレスとかなさそうで羨ましい。日本の美術館で足組んでケータイいじろうものなら、ソッコーでクレームの電話が来て担当者がお詫びしてマニュアルを作成していままで以上に規則が厳しくなってみんな辞めていくフラグ。



ほかにもいっぱい写真撮ったんですけど歪んでたりブレてたりしてました。あとは作品のアップの写真とか。記憶に残すには作品よりも空間全体を撮った方ほうがいいかもしれませんね。



あとポンピドゥーは「ポンピドゥー・センター・メッス」という分館が5月にオープンしたそうです。パリから1時間20分ほどだそうです。次フランスにきたときは、是非メッスにも行ってみたいです。

最近みた展示など

パリの記録もまだ終わってないんですが、とりあえず最近みた展示などの記録。



『”これも自分と認めざるをえない”』@21_21デザインサイト
・タイミング逃してブログにアップしてませんでしたが、実は7月に見てました。
・28才なのに30才以上って識別されて悲しかったです。
・デザインというのか、アートというのか、不思議な作品でした。新しい時代の表現を見た気がします。
・11月3日まで。



『オノデラユキ 写真の迷宮(ラビリンス)へ』@東京都写真美術館
・作品を理解するのに事前情報は必須ですね。”これも自分と認めざるをえない”が表紙の美術手帳にインタビューが掲載されていて、それを事前に読んでおくとより楽しめたのかな〜、と思います。
・上の階の展示室でやっていた別の企画展「私を見て!ヌードのポートレイト」は、作品が小さいのばかりだったのが残念でした。
・会期終了。



『ミナペルホネン 進行中』@スパイラル
・さいきん見た展示だといちばんわかりやすくて普通に楽しめた。色がキレイ。
・予備校生に見てほしい。
・無料なのが嬉しい。
・10月20日まで。



『オラファーエリアソン 「Feeling things」』@ギャラリー小柳
・作品に値段がついていたのが新鮮だった。たしか2600万円くらい。
・10月28日まで。



『石上純也 「建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?」』@資生堂ギャラリー
・白くて、こじんまりとしていて、かわいい。日本的。
・でも、なんかコンセプトとかあからさまな気もしてしまうんですよね。
・10月17日まで。



『ディディエ・フィウザ・フォスティノ 「Agnosian Fields」』@メゾンエルメス
・ちょっと難しい。これも作家について知らないと理解できないタイプの展示、かな。
・11月23日まで。



観に行きたい展示はけっこうある。行く時間がなかなかとれないのと、行ったとしてもブログに記録できるかどうか…。このブログのアイデンティティもボンヤリしてきたところで、また次回。

パリ6

3日目はルーブル美術館に行きました。



写真でみたことのある風景。実際見てみると、あー、なるほど、こういう感じなのか…って。



ニケの周囲には観光客がたくさん。みんな記念写真を撮影しまくってたから、どこかの国のだれかが撮った写真に私も写り込んでいることでしょう。




たくさん彫刻があるなかで、まずこういうのを撮影してしまう自分にウンザリするけど受験生は参考にしてください。パジャントは石膏と比べてけっこう印象違うと思った。



「マルス〜、本当に会いたかったんだよ」ってこのネタがわかる人は20代半ば以上じゃないでしょうか。「そんなネタ知らないしw w w w おっさん乙w w w w 」って人のためにリンク貼っておきますね。本物は顔がくっきりしていて格好よかった。



ゲタは人があんまりいない、ちょっと暗いところにいました。



この作品、なんだっけ?ご存知の方がいらっしゃったら教えてください。



Cy Twombly(サイ・トゥオンブリ)の天井画。
「トゥオンブリの絵がありますよ」的な掲示をみて、順路通りに歩いても見つからなくてグルグルして、ふと天井を見上げたら「あ、あった」って。



あたりまえだけど、美術館はすごい広いし、作品もでかいよね。人も多いし、一通り見終わったあとはクタクタ。

疲れながらもこのあとマルタン・マルジェラに行きました。場所がよくわからずに同じところを何度も行ったり来たりしたのでさらに疲労困ぱい。パリという場所と、疲れからくるハイテンションによってコートとニットをゲト。でもいまから思うともっと買っておけば良かった。

スタバで休憩したあと(こういうとき何の気兼ねもなく入れるスタバはありがたいと思った)、いちどホテルに戻って荷物を置いてポンピドゥーに行ったんですが、それはまた次回。

パリ5

マイペースでパリ記を更新しております。
やっと第5弾なんですが、まだ2日目という….。

さて、2日目は今回の旅行の目的だった、北野武の個展「BEAT TAKESHI KITANO GOSSE DE PEINTRE」(GOSSEは”小僧”とか”ガキ”とか”じゃり”とか、そういう意味らしいです)をみるためにカルティエ財団現代美術館にやってきました。

建物を囲むようにガラス張りされている建築は、アラブ世界研究所と同じくジャン・ヌーベルの設計。


あ〜、この個展をみるためにパリに本当に来たんだなあ」と、感慨深くなりました。


ガラス壁と建物とのあいだにもたけしの作品が展示されていた。


中庭には屋台みたいなのがあって、コーヒーや日本のお菓子が売ってる。


日本で60円くらいで売ってるカバヤのジューCが、€3.5(400円弱くらい)で売っていて思わず写真に撮らずにはいられない。日本で100円くらいの果樹グミは€3(330円くらい)だから、まあ妥当といえば妥当。

って、館内の写真撮影が不可なため、作品の写真はないですね。1階はおもに大きい立体作品やインスタレーション、地下は絵画作品と映像展示がメインといったところでしょうか。

1階で印象的だったのは、扇風機の作品。
同じ扇風機が5台並んでいて、その中央にはそれぞれの扇風機に対応したボタンが並んでる。で、鑑賞者がそのボタンを押すと、扇風機の羽が回るんじゃなくて、「扇風機自体」が回転したり、「扇風機の後ろの壁」が回転したりする。日本のお笑い番組みたいなオチ。すごく日本的な感じがした。

地下の作品は、たけし軍団による「人間書道」(空中に吊った人を筆にして、墨汁に頭を突っ込んで書道する)の映像や、ビートたけしの出演する「お笑いウルトラクイズ」や「世界まる見え」の編集映像もさることながら、個人的にはたけしの絵画作品に感動しました。

「HANA-BI」で使われた顔が植物の動物のシリーズは、繊細さと不安定さが合わさって異様です。
背景のフラットな塗り、決して洗練されてるとは言いがたい小学生のような色彩、おのずと視線は動物たちの顔に向けられるもそこにはシンメトリックな花が咲いているだけ…… なんかヤバいなって思いました。

近年のピカソ風の絵は「下手っぽいけど、下手じゃない。でも下手かもしれない。そもそも絵は下手とか上手いじゃないよな。これは下手だけど、良い絵だ。わかったうえで描いてるんだ。いや、本当か…?本当は本当にただ適当に描いてるんじゃ….?」などと考えずにはいられません。

たけしの絵の特徴は、ピカソともヘタウマともとれるような人物の描写……ではなく、チューブからだしたまんまのようなあの色彩だと個人的には思います。あまりに単調すぎて不快でさえあるんだけど、あの原色のような色彩が、絵の深読みを拒否するんですよね。いわゆる「絵画」として絵をみさせてくれないというか….。

まあ、でも難しいこと抜きに面白い絵でありことは確か。他に類をみない絵です。
どっかのオッサンが純粋な趣味で描いていたとしても決して人目に触れることはない絵だけど、そのオッサンが北野武だったからパリで展示された。そしてその絵は実はスゴいものだった、という…。北野武じゃない人がこの作風で作家活動をするならば、相当目利きでかつ懐の深いギャラリストでなければ売れる売れない以前に展示させてもらえないんじゃないでしょうか。作家じゃなくて日曜画家が描いていたならば、死後即効で家族に捨てられると思います。


何度か書いたけど、今回パリに行くことにしたきっかけはこの個展を観るため。
でも、とくに北野武の熱烈なファンという訳ではない。映画もHANA-BIくらいまでしか見てない。まあ、日曜夜8時は「ごっつええ感じ」より「たけしの元気がでるテレビ」を見てたけど。

自分はあんまりしょっちゅう海外に行く訳ではないし、ひとりで海外旅行するのもはじめて。なんでたけしの個展を見たかったのか理由はよくわからない。でも、カルティエ現代美術館で作品を鑑賞しながら、「本当来て良かったな」って思った。

あとカルティエ現代美術館で印象的だったのは、子供連れの母親(または家族)の多さでしょうか。お母さんたちがだいたい2人とか3人とか4人とか子供を連れてきてる。日本じゃ子供連れの家族をみても、だいたい子供はひとりとか、せいぜいふたり。しかもこんな現代美術(?)の展示に子供をつれてくるなんて素敵ですよね。日本だったらデヴィットリンチの個展に子供を連れてきてるようなものじゃないですか?!(違うか)
そんな光景をみて、「いいな」って思いました。やっぱ、国が総力をあげて子育てをサポートしないといけないよなって。


この記事を書くためにアクセスしたカルティエ現代美術館のサイト、重過ぎ。クリックした途端画面に大きく広がるウィンドウ、有無をいわさず鳴り始めるBGM、典型的なダメ系ファッションサイトなのが残念。(まあ、この崩れまくりのこのブログを作っておいて人のことは言えないんですが!)