2010 年 11 月

RAT HOLE GALLERY「Roni Horn」



青山のRat Hole GalleryでRoni hornの展示を見てきました。
展示されている作品の詳しい説明はココで

Rat Hole Galleryでは以前もロニホーンの展示をしていました。
あのときの展示は、日本でロニホーンの作品がきちんと見れること、そして作品の美しさに、本当に興奮しました。

ロニ・ホーン、コンテンポラリーアートが好きな人なら知ってる名前だけど、でもそんなにメジャーではないですよね…?
自分はフェリックス・ゴンザレス=トレスが一時期本当に好きで(今もだけど)、彼と親交のあるアーティストとしてロニ・ホーンの名前を知りました。

ゴンザレス=トレス同様、知的で詩的な作品。
ミニマルアートの見せ方を踏襲しつつ、心の柔らかい部分に突き刺さってくる強さもあります。


写真の作品のイメージが強いロニホーンだけど、今回の展示は立体とドローイングです。
何にも知らない人が見たら広いスペースに角柱が4本立てかけてあるだけかも…。
でも本当、じっくりみればみるほど良いですよ。
(刻まれている言葉の意味はよくわからないけどね!)

静かな時間を見計らってひとりでいくのが良さげ。12月5日まで。

AXISギャラリー「多摩美のメディア芸術2010」

六本木のAXISギャラリーに「多摩美のメディア芸術2010」を観に行ってきた(会期終了)。
多摩美情報デザイン学科芸術コースに在籍する学部生の選抜展という感じでしょうか。情報デザイン学科は自分も在籍していた学科なので、現在どういう作品が制作されているのか気になります。

このような選抜形式になったのはおそらく昨年度から。
昨年行ってみたら予想以上に良くて、今年も絶対チェックしようと。

…まあ、感想から言うと昨年の方がパワーを感じました。
今年は作品の見せ方がちょっと様式的だと思いました。
様式的って言うのは、情報デザイン学科的な見せ方をする作品が多かったな、と。
箱がぶら下がってたり、プロジェクターの前にデバイスがあって触ってください的な。
内容は悪くないと思うんだけど、見せ方に既視感があった。



タバコの吸い殻で髑髏を描いた作品。
目の前にしたときの「途方もなさ」はまさにアートの驚き。
予備校で見ていた人だったから嬉しかった。自分がみていた人が大学で良い作品を作ってるのをみると嬉しい。

モーターでカラフルなアクリル板が回転してる作品が良かった。
派手ではないけれど、丁寧に作ってある感じが良かった。
近寄ると回転音がキシキシ鳴っている。一生懸命でかわいい。





それと触ると卑猥な言葉を発する花の作品(音量小さいかもしれません)。アホや。



勝手に録画してアップしたけど問題あったら教えてください。
このためにyoutubeのアカウントとりました。

3331Arts Chiyoda「オカルトテクニクス」



3331Arts Chiyoda内にある、多摩美の運営するオルタナティブスペース、アキバタマビに「オカルトテクニクス」を観に行った。情報デザイン学科の卒業生4人によるグループ展です。(会期終了)

3331には今回初めて行ったんですが、想像以上にきれいで開放的な空間でした。
廃校を利用したアートスポットという言葉のイメージが横浜にあったZAIMを彷彿とさせるせいか、なんだか凄い汚いところを想像していたんですけど全くそんなことはなく、むしろちょっと洗練されてる風でした。量の少ない割に高いオシャレなカフェとかあるし(嫌味)。

さて、展示。
「オカルト(魔術的)」と「テクニクス(応用技術)」ってイメージとしては相反する言葉で、そのふたつが並ぶオカルトテクニクスという言葉からは、なんとも異様な印象をうけます。「魔術的な応用技術」…?

でもオカルトって「上を覆い隠す」って語源らしいから、そう考えると「応用技術の上を覆い隠す」ってことになりますよね。
そう考えると今回展示されている作品が、また違ってみえてくるような気がします。

今回の展示、作品よりもこの「オカルトテクニクス」という言葉がとても印象的です(当然、個々の作品の完成度は高いけど…)。
たとえば「オカルト」って言葉が「マジック(魔法、魔力)」じゃいけないのか?とか。
村上隆のハイレベルな絵画や彫刻作品は「オカルトテクニクス」とは言わないのか?とか。
4人の作家の作品が展示してありましたけれども、「オカルトテクニクス」という言葉がクリティカルすぎて、どの作品も「どこらへんがオカルトテクニクスなんだろう」って目でみてしまいますから。作品からオカルト性を見つけ出そうとしてしまう。

個人的に井上さんの作品の作業的な完成度に目を見張った。
工作精度が高くて彫刻作品としてもカッコ良いと思った。

東京都現代美術館「東京アートミーティング トランスフォーメーション」



東京都現代美術館で「東京アートミーティング トランスフォーメーション」をみた。

意図的なのか偶然なのか、映像作品が多かったです。
映像だって作品だから、映像作品が多いことは別に悪くはないけれど…どうなんでしょうね?
とりあえず体力的に疲れちゃう。東京都現代美術館、広いので。

映像作品、自分はとりあえず数秒だけみて、ひっかかるものがあればじっくり見ます。
映像の中には絵画と同じように数秒みればOKって作品もあるだろうし、最後にオチ的なものがある作品もあるでしょうが、まあパッと見でよくわからんかったら飛ばします。東京アートミーティングは面白そうな映像作品はたくさんあったんだけど、時間的に途方もなくなりそうだし足も疲れるので、わりと飛ばしてしまいました。

個人的にはヤンファーブルの彫刻に感動しました。
あのシンメトリーな展示の仕方とか「いかにも崇高なものを感じさせるような」演出方法だなーって卑しい目で見てしまうんだけど、それでも感動してしまった。夏に金沢21世紀美術館でやっていた「ヤンファーブル×舟越桂」に行っておけば良かったって軽く後悔します。

あとはなんといってもいまいちばんキテるアーティスト・スプツニ子の作品をみれたのが良かったです。正直、展示場所とかあまり良くなかったと思うんだけど、スプツニ子だけでもこの展示をみに行く価値はあるんじゃないですかね。(あと常設展の森万里子…。)

その他、AES+Fの映像作品「最後の暴動」や、石川直樹の登山する映像はじっくり鑑賞した。
こういういろんなアーティストの作品を集めた展示は疲れる。意識がいろんなところに飛ぶから。
あとはカタログ的で広く浅くという印象で、満足感があんまりなかったり。けっきょく常設展の山川冬樹の作品が、2度目だったけどいちばん心に響いた。


G8「セミトラ展」



服部一成と同じ日にG8にて「セミトラ展」をみてきました。(会期終了)
Twitter界隈でセミトラセミトラよく流れてきていたので、なんのこっちゃと思っていたらセミトラっていうクリエイティブ集団のことだった。

「セミトラ」と聞くと、アメトラ(トムブラウンによって近年再燃したアメリカントラッド・スタイル)とごっちゃになりつつ、頭のなかでは荒野を駆け抜けるトラック野郎のイメージが浮かんできてしまいます無知乙。僕同様、「セミトラ?」って人は以下のサイトで勉強しましょう。


セミトラ:新しいコミュニケーションを求めて
http://pingmag.jp/J/2006/02/20/semitransparent-design/
ヘルベチカの本も手がけていたんですね。


Semitransparent Design™
http://www.semitransparentdesign.com/
これ公式なんですか!?


セミトラ インスタレーション展(YCAM)
http://www.ycam.jp/art/2009/04/semitra.html
今回の展示されている作品もいくつか掲載されてますね。


展示の感想は、まずグラフィックやビジュアルがかっこいいなと思いました。
作品に使われているオリジナルのフォントもかっこいいですし、自動生成系(?)のポスターもかっこいいです。
あとは会場にMac Proをドーンと置いたりして、作品をビジュアルとして上手に見せることに慣れているなあ、という印象。

同時にインタラクションという観点からはちょっと無難な感じはあったかもしれません。
レコードの作品とかは、作品の楽しみ方もコンセプトもわかりづらかったと思った。変な言い方だけど、グラフィックはプロだけどインタラクション作品の見せ方としては数年前のメディア作品っぽいかなって(失礼!)。

でも、この展示を通じていちばん考えたのは客層ですね。
土曜日ということもあったのかもしれませんが、若い人や女性の姿も多く見られました。いまやテクノロジーを駆使したメディア作品はスタンダードで、学生や女の子にとってもチェック対象なのだな、と。っていうか、いま普通に銀座のデザインギャラリーでこのような展示が行われていること自体が10年前とかからすると凄いのかも。
情報デザイン系の学科はもちろん、グラフィック・ビジュアル系の学科の卒業制作からこういうたくさん作品が出てきて欲しいと思いました。