弥栄高校美術展(前)
もう1ヶ月ほど前なんだけど、勤務している高校の美術展に行った。
っていうか、仕事ですね。
完全な個人の趣味で作品を掲載します。


「VEIN」という卒業制作。
葉の葉肉の部分を水酸化ナトリウムで溶かし、葉脈だけにしたものを糸で繋ぎ合わせて手の形にした作品。台に照明が仕込まれていて、葉脈の形が血管のように浮かび上がる。
葉を溶かすのは自ら理科の先生と交渉して手伝ってもらっていた。自分の作品のために周りを巻き込んでいく姿勢が頼もしい。いちおう自分の担当していた学生なんだけど、コンセプトや形体でちょこちょこ相談はしたものの、テクニカルな部分や最終的な判断は自分で進めてくれた。
薬剤に浸けて、葉を1枚づつ歯ブラシで磨くのは結構大変な作業。自分も1枚やらせてもらったけど破いてしまった(怒られた)。それに、粘土で作った手の原型の周りに繊細な葉脈を糸で繋ぎ合わせていくという作業は、もはや誰にでも真似できるレベルではないです。近目で見ると作りはまだまだ荒いけど、立派な作品です。


「JKカルタ」。卒業制作。
女子高生が自らの「女子高生ブランド」という商品価値に気がつき、それがなぜかカルタという方向に突き抜けてしまった作品。女子高生自身が、女子高生を題材にして作品にするというメタ的な視点が面白い。
こういうのって、AKB的な方向(男性的視点が強く、性的なもの)にいっちゃうと思うんですよ。でもこの作品で表現されている女子高生はあくまでポップで健康的。そこがとても良いと思ったし、価値がある。女子高生の現実がこの作品にはあります(?)。「女子高生はカワイイものが好きだからマカロン」みたいなデザインの仕方も面白い。
ただこれ、五十音全部できてないっぽくて、未完成なんだよね…。まぁ、そんなことに気がつかせないくらい勢いがあるからいいけど。あと、この学生も自分の担当だったんだけど、作品の全貌をみたの展示当日だからね。俺必要あったのかって話ですよ!


「再生」というインスタレーション。これも卒業制作。
わかりにくいアングルの写真しか撮影してなかったんだけど、歩いている足の軌跡に花が咲く…ということが表現されている作品です。
大きさは高さ1mくらいで、長さが1.5mくらい?結構大きい。足(スタイロフォーム)と花(水に濡らすと自由に形をつくれる紙)の完成度が高い。台座を半透明の板を曲げてうねりのある処理にしたことで、軽さと動きが出てる。大学の卒業制作でも通用しそう。

「ストーリは居た」。前の3作品はデザイン系の学生で、これは絵画系の学生の卒業制作。ファインアートだとこういう自分の内面世界バリバリみたいのも好きです。
たぶん、後半に続きます。