美大受験なう2

前回は不況と少子化により受験者が減り、そして家庭の経済状況から浪人を避ける傾向にあるということを書きました。

受験者が減るととうぜん大学は合格しやすくなります。
いわゆる5美大といわれる武蔵野美大、多摩美大、造形大学、女子美、日大藝術学部は、大学により多少の違いはありますが、この10年で受験者数はおよそ半分になりました。

しかし反比例して、逆に10年前よりも合格定員は増えている学科があります。10年以上前ですが、情報デザイン学科のように新設された学科もあります。私立美大全体で受験者数が減って合格定員が増えている…ということで、現状かなり合格しやすくなっています。

私立美大は大学とはいえ主な収入源は学生からの学費ですから、定員を増やすことはあっても減らすことはそうそうできることではありません。

現場レベルでみると、5美大のなかでも女子美大、造形大学、日大は推薦入試であれば合格しやすくなっている印象があります。3年くらい前までは推薦入試でも不合格の学生がわりといていたのですが、昨年あたりからは講師の目からみて「ちょっと危ないかも……?」と思っていても合格するケースが多々見受けられました。

一般的には5美大のなかでは多摩美と武蔵野美大の人気が高いので、その2校が入学し易くなると、その他の大学には人が集まりにくくなります。
なので多摩美大・武蔵野美大よりも受験者数の少ないそれらの大学は、推薦受験に力をいれてきています。早期に入学者を確定させて、人材確保をするためです。

推薦受験をする受験生はやる気があり、その大学に本当に行きたいと思っている人が多いです。また、美術予備校慣れしていない、素直な学生が受験するので大学にとってもメリットがあるのだと思います。