2011 年 8 月

ggg「グルーヴィジョンズ展」



銀座グラフィックギャラリーで「グルービジョンズ展」をみてきました。(会期終了)



若い子でグルビといえばリップスライムのアートワークでしょうか。
鮮やかなキミドリやブルーのフラットな色面と、太めの輪郭線で描かれたコミック調(というか赤塚不二夫先生)のイラストは現代風に味付けされたポップアートという印象です。

自分のなかでグルービジョンズといえばrelaxの連載ですね。時期的には2000年前後です。毎月数十種類のグルビの作品が通し番号とともにコマワリで掲載されてた。(グルビという通称を聞くとマガジンハウス的な渋谷直角に代表されるようなやたら距離感の近い文章が思い浮かび、ピチカートファイブやらFPMの音楽が自然と脳内に鳴り響きます。)


2000年といえばちょうど村上隆がパルコギャラリーでスーパーフラット展を開催したころと同時期ですね。今調べたらジュリアンオピーの手がけたジャケットが話題になったブラーのベストアルバムの発売も2000年でした。そのあたりの時代は「記号的な漫画的表現」がアート世界で使われ始めた時代でしょうか。そういう文脈でいけば現代美術の展覧会でチャッピーが展示されるのも納得です。デザインとアートの境目もこの時代あたりから横断的になってきたのかもしれません。



これはオピーのブラー。





ぶっちゃけますと当時の僕にはチャッピーのなにが良いのかさっぱりわかりませんでした。
当時の感覚からすると「チャッピー」と「ヘルベチカ」という徹底的にアイコニックなグルビのビジュアルが不勉強な自分にはダサく感じたんでしょうね。アメーバピグよろしくアバター的なものが隆盛の現在となってはその先見性に脱帽するばかりですが。

今回の展示で過去の作品を見渡してみると、当然のことながら「チャッピー」「ヘルベチカ」以外にもたくさん作品があるな、と思いました。あー、これもグルビだったんだっていうのが結構あった。
知らず知らずのうちに若者はひとりひとつ以上グルビの手がけた作品を所有している、そうでなくとも必ず目にしたことはあるだろうというほど多岐にわたった作品群に感服しました。


個人的にグルービジョンズは映像の作品(とくにGRV1778 )が好きです。