乾き(目の)


このあいだ読んだ「先生はえらい」って本が面白かったので、Amazonで「身体知 身体が教えてくれること」って本を買ってササットと読んだ。

三砂ちづる(『オニババ化する女たち』の著者)さんとの対談形式。7年前の本。
おもに出産や結婚、子育てのところが面白かった。大学時代の知り合いがさいきん結婚したり出産したりしていたり、家にはつねに姪や甥がいるもので。
まあまあ面白かった。女の人のほうが読んで楽しい本かもしれない。



今日も高校の図書室をフラフラしていたところ一冊の本が目に留まった。
表紙の淡いトーンに引かれて手にとったのは「草子ブックガイド」という漫画。
表紙を開いた瞬間から「自分がなにかを求めているときにちょうど求めていた本がみつかるあの感覚」が身体に走った。

エッチングで描かれた銅版画のような絵と、本に対する愛に満ちあふれた内容。
ブックトークや山月記のくだりは電車のなかで泣いた。すばらしすぎる。メディア芸術祭マンガ部門でいつか受賞しそう。



自分が浪人を重ねたのは、単純にやる気と努力する才能がなかったことと、当時私立の美大に行くお金がなかったことだが、もし自分がうっかり現役で美術大学にはいっていたらどうなっていただろう?
いまだったら倍率1倍台…というより定員割れしているところもあるので、学校を選ばなければすんなり美大生にはなれる。

おそらく自分なんかが現役でポッと入学していたら現代美術のことも知らないまま、なんで美大にいるのかもわからないまま過ごしてしまったかもしれない。ぼくは浪人生活の中で最後のほうちょっとだけ大人になれた。浪人したくないと高校生はいうが、結果的に「浪人しなくて良かった」とおもう浪人して入学した美大生はあまりいないだろう。あの時期に考えたことはのちのち何かに繋がってくるだろう。

もちろん志望校に現役で入学できるのは良いことだが、志望校に入れるまで挑戦できるのも大学受験の良いところ。もう少し腰を据えて美大受験に望めば…と思うときもあるが、この不況の時代にそうもいきますまい。



今日は雪が降って寒かった。
自分の世界に閉じこもっているとそういうことも書き忘れそうになる。

コメント

コメントはまだありません

コメントの投稿