2012 年 9 月

夏3

以前も7年前の自分の作品(記事の下部にリンク)のことについて書いたことがあって、いまは作品制作から離れてしまっている身分だから、もうしばらくは過去の自作について書かないでおこうと思ったけれど、少しだけ。



このごろは中国や韓国との近隣諸国との話題ですっかりと聞かなくなってしまったが、ついこないだまで世間を騒がせていたのは事件といえば大津いじめ自殺。おそらくその関係もあって、ここ最近はyoutube上でこの作品にちょいちょいコメントがつくようになった。

肯定的なものから否定的、中傷的なものまで。
その事件が話題になっていた頃は否定的なほうが多かったけど、最近はまた肯定的なコメントもつくようになった気がする。自分自身としては肯定的でも否定的でも中傷的でも意味不明でもとにかくコメントがつくことが面白い。



自分自身はこういった作品で自殺を減らしたいとか減らせるとかは思ってなくて、自殺する人は自殺してしまうし、自殺をしない人は自殺をしない。それはもう、自分の力じゃどうしようもない。「自殺ゼロ社会を目指そう」とかいうけれど、それは日本社会を根本から変えていく必要があって、自殺ゼロなどという表面的な目標を立てていてもしょうがない気がする。自殺ゼロは「目標」として掲げられるものではなく、様々なことを解決した「結果」なのではないのだろうか。



自分は作品制作にどうしても意味を求めてしまって、意味を求めるというのはあまり芸術的な考え方ではない。

でも、だれのために、なんのために制作されたのかよくわからない自己満足的な作品になんの意味があるのだろうか。その作品が地球上にあってもなくてもなにも変わらない作品。まあ、純粋な美とはそういう意味を持たないものかもしれないが、芸術ならば人の心に届いてなんぼなんじゃないかと思うわけで。

この作品の制作当時は100人もしくは1000人いるなかの1人の心にしっかり届いて、その人の人生の角度を0.1度変えることができたら、その作品には意味があったといえるんじゃないかって、そういうことを考えていた。



以前このブログで「自分自身の体験をそのまま作品化してしまうのは焼き畑農業みたいなものだ」ということを書いた。自分はこの作品でそういうことをしてしまった。

日々一連の自殺のニュースを見聞きしながら、自作と自殺について考えていた。そんな折、先週新聞をみていたら「悩みのるつぼ」で、70歳独身女性の「愛を解さない私が小説を書いてはダメなのか?」という質問に対して上野千鶴子がこういうことを書いていた。

「誰でも生涯に1作だけ作品を書くと言います。たいがいの人は、自分の人生を書いてしまうともうネタが尽きるものです… (中略)…書くという行為は、なにがしか自分の人生にオトシマエをつけるためのもの… (中略)…ただし小説を書くには『感じたことをありのまま』書くだけではだめ。技術がいります。」


ふむ。



これ以上考えてもどうしようもないので終わり。






あえて小さく。低評価137件ゾクゾクしてくる!


やっぱ若いな…。

夏2

更新したいと言ったまま、更新せずに1ヶ月以上経ってしまった。
書きたいことは思い浮かんでも、それを書く気力、書く時間、書く意味、すべてが足りない状況で、結局後回しになってしまう。リアクションがあればまた違うのかもしれないが…。

怒濤のごとく夏期講習が終わり、終わった翌々日から海外旅行をしてきた。
ロンドン→パリ→ニース。
美術的な観点からいえば、ロンドンのテートモダンでダミアンハーストを、パリのポンピドゥーではゲルハルトリヒターを観てきたというとてもミーハーな旅行だった。それ以外にも様々なギャラリーやミュゼをまわってきた。

2年前のパリ記も完結させてない状況なので、まあ機会があればゆっくりとまとめていきたいが、どうなることやら。見たければ現実世界で声かけてください。頑張れるかもしれません。


ロンドンでは、建築関係の仕事をしているはっしー(とても素晴らしい建築写真を撮ります)と、学年・学科は違うものの同じ予備校で同じ大学だったノザワさんにお世話になった。これは本当に助かった。おかげで美味しいイギリス料理が食べられたし、寂しくならずに済んだ。色々なことが聞けた。かれらから話を聞いて訪れたギャラリーやショップは、行って良かったと思える場所だった。そして異国の地で仕事をするふたりを見てとても刺激を受けた。とても面白い時間を過ごすことが出来た。

パリでは姉の10年前の元カレという微妙な関係だったフレッドというフランス人の家に泊めてもらった。これまたものすごく刺激的かつ素晴らしい体験をした。これはなかなか言葉にできないかもしれない。でも、本当に、素晴らしい体験をした。2年前はかなり孤独な旅だったけど、こんどは現地の人々と接することによって日本との人や文化の違いを肌身で知ることができた。

ニースはひとりだった。
熟年夫婦のバカンスや、新婚旅行で訪れる地だけあってまわりは男女のペアばかり。ちょっと寂しかったけど気候は暖かく、リッチで、自然も多く、美術館の展示も良く、行って良かった。機会があればこんどは誰かと(誰?)来てみたい土地だった。


と、1日たりとも充実していない日がないくらい毎日が大充実の旅行で、帰国して1週間経った今もまだフワフワしているところがある。とりあえず今日はこんなところで。