2012 年 11 月

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qを観た。

公開日初日の最速0時上映で観たときは「庵野よくやった!○ね(規制)!」って本気で思った。

0時上映のチケットを取るために販売サイトをひたすらリロードして、最高のコンディションで挑むためバルト9に近いビジネスホテルまで予約したのに(なんの躊躇もなくホテルを予約したとき大人になったなものだなと実感した)、上映後はなにがなんだったのかわからずにポカーンと放心状態になってしまった。

上映中、いつ「実は嘘でした!」って言ってくれるのかずっと待ってたら映画が終わってた。「俺は…あれをみるために…あんなものをみるために…こんなに気合いを入れて…」って思って、深夜の新宿をフラフラしながらホテル戻った。まるで悪夢のようで布団をかぶってもう外に出たくない気分だった。

翌日の朝の回(8:00)のチケットも予約していたけど、もはや見る気力はなかった。勿体なかったけど映画館に行くのをやめて、前述の会田誠展を観に行った次第です。

でも、数日したらなんかやっぱ「アレってなんだったんだろう?」ってもっかい見たくなってソワソワしてきたから、1000円デーを狙って観直してみたら1回目のときよりも面白い(落ち着いて見てもブンダーのシーンのCGは酷かったけれど)。展開がわかって安心できたってのもあるし、落ち着いて観直すと初見ではストーリーに気を取られて気がつかなかったことが見えてくる。





ヱヴァはワンシーンごとの映像的な密度が高い。絵の描き込みから音声の重なりかたまで一度じゃ処理できない情報量が詰め込まれている。テレビでも放送された冒頭のシーンなんかは本当にすごい。とくに音の表現がすごい。

今回の戦闘シーンは滅茶苦茶動きが早くて、視点がぐるぐる回って、光りまくってわかりづらい。何が起こってるのか初見じゃ理解できない。でも、当然のことながらそれもあえてそうしてるんだろうなと思う。

破にはPV的な心地良さ、つまり「映像の快楽」があった。カットのリズムや絵の描き込みで目を離さない、本能的な映像だった。今回のQは破の映像演出を継承しつつ、ストーリー面でも映像面でもさらに情報の洪水が起こっていた。理解の拒絶と情報過多、鑑賞者への情報量としてはあきらかなオーバーキャパシティーであり、あえて理解を追いつかせない演出をとったのかなと思う。





サンキュータツオのヱヴァQの考察が面白い。考察の内容というか、熱量がすごくて面白い。完全にネタバレです。

森美術館「会田誠展 天才でごめんなさい」



森美術館で「会田誠展 天才でごめんなさい」を見た。

会田誠の作品をまとめて見る機会ってこれまでなかった。
ギャラリーや美術館でちょっとずつ展示されてきたものを見てきた気がする。

そのときそのときによって超絶的な描写力で描かれた大作が展示されているときもあれば、殴り書きにもみえるような作品が展示されているときもあって、全容を捉えることが難しかった。

それが今回は初期の有名作品から現在製作中(制作途中)のものまでまとめてみることができたのでとても面白かった。

初期作品は過去に実物をみたことがあったような気もするし、それとも雑誌や本でみただけだったか判断つかないほど脳裏に刻み込まれている。見た瞬間、2000年前後の空気感がムワッと蘇ってきて心が痛くなった。

最初から最後まで「バカなことをやってる」という印象だが決してふざけているようにはみえない。人間、真面目すぎるとおかしくなるんだなという印象を持った。各種インタビューなんかを読んでも感じるけれど、社会や芸術に対してきちんと考えている人なんだなと。

ポリティカルアートのなかには表面的なもので逃げようとしているもの、もしくは社会を変えようとするあまり攻撃的になったりするものがある。つまりは「社会と自分」が戦っている作品になりがちなんだけど、会田誠はヘラヘラしながら向き合ってるかんじ、「社会と無力な自分」をわきまえている芸術家なんだなと思った。


無料オーディオガイドは作家本人のコメントつきで、笑える。借りたほうがいい。
2013年3月31日まで。

ロンドン7

このブログで旅の記録を書き始めて3週間経ってるけど、これまだ2週間弱の日程の中の3日目くらいですからね。先行き怪し過ぎ。



ロンドン滞在の最終日の夜はひとりで適当なものでも食べるかぁ…と考えていたのだけど、はっしーが翌日も夕食に誘ってくれたので美味しいものにありつけた。



中華料理。皿がすげーーーーでかい。そして辛い。翌日のトイレがやばかった。



その帰り道に夜空を見上げたら月が出てて、切り裂きジャックが出てきそうだなーとか思ったり思わなかったり。



翌日はセントパンクラス駅からユーロスターでパリへ。2時間くらい早く着いてしまって時間潰すのが大変だった。
隣に座ってケータイで話しながらモバイルPCをいじってる、スーツ姿のいかにも多忙な中年ビジネスマンといった西洋人の時計が僕の時計と同じメーカーだった。日本でもそんなに見かけないから、やけに記憶に残った。



非正規社員だけどユーロスターでは調子のって一等席でワインと軽食いただきました!



ロンドンは英語を話すちょっとユルい日本といった感じで特に困ることはなかったかなー。
イギリス人は全世界の主要都市どこいっても母国語が通じるから良いなと思った。
あとCOS(H&Mの高級ライン)のお店があるのが良かった。

ロンドン6

サーチギャラリーはすごく良かった。
ギャラリーと言いつつ美術館並みの大きさ。
木の球体が印象に残ってる。







でかい!



企画展でやってた韓国のアーティスト達の展示のレベルが高かった。


それだけでも魅力的な写実的な絵画だけど、一部レンチキュラーレンズ?(絵が変わる定規のギザギザしたあの仕組み)が嵌め込まれていて、見る角度を変えると女の人の服が消えて裸になったりする。エロかったし、考えさせられるところもあったし、すごい良かった。



これも写実的…というよりは写真的な絵画だけど、写真からドレスが飛び出してる。他の作品も良かったけど割愛。一発ネタにみえるかもしれないけど、実物はなかなか興味深くてじっとみてしまいますね。



これも写実的な感じだけど、なんなんこれ。
作品の前を通り過ぎた少女がおしゃれ。

ロンドン5



サーペンタインギャラリーはハイドパークという大きい公園のなかにあるギャラリー。このときはオノヨーコの展示がやっていた。結構じっくりみたはずなのにほとんど作品を覚えてないんだなーこれが。どうでもいいけど写真の白いボックスの後ろにいる人が隠しキャラっぽくてちょっと怖い。


サーペンタインギャラリーの前には、毎年期間限定で有名な建築家が設営するパビリオンという建物がある。今年の担当はアイ・ウェイウェイとヘルツォーク&ド・ムーロンとのこと。北京オリンピックのメインスタジアムである「鳥の巣」を担当したふたりでもある。ちなみにヘルツォーグ&ド・ムーロンはテートモダンとか、あとは東京のプラダのあのビルの建築家です。


パビリオンの写真も何枚か撮ったけど、見事にクソだったのでこっちのサイトでじっくりと見てください。


半地下で、でこぼこした空間で、小さいながらもものすごくワクワクできる空間だった。