2012 年 12 月

パリ2012・3

2日目はさっそく旅行のメインであるリヒターの展示を観にポンピドゥーへ。
第一日曜日無料を狙って行ったらオープン前に人がたくさん並んでたし、(当然のことながら)企画展は有料だったので、これなら違う日に来たほうがゆっくり観れたかもな、と思う。












あえて人が映り込んでる写真にしました。


テートモダンのハーストは期待を上回ることはなく「こんなもんかな」っていうのがあったけど、リヒターは期待通り。図版でみまくってるからそんなに目新しさはなかったけど。でもこれだけの規模の個展をヨーロッパで観ることができたことに満足感がある。ドイツ、イギリス、フランスの巡回展だけど、場所によって結構展示作品が違ってたみたいです。






前回来たときにハードル高そうで入れなかったテラスのレストランで昼食。簡単なフランス語を勉強しておいて良かったと思った瞬間。

入ってしまえば普通に席に案内されてハードルは高くなかったけど、オレンジジュースとグリーンサラダで1700円(いまのレートだと2000円くらいかな)なので値段は少々高い…..が、パンにはエシレバターが付いてきたし、バラの花が一輪飾られているテラス席は気持ちよかったし、レセプションの女性二人は日本では見かけることのないまさにパリコレのモデルのようだったし、ウェイターもイケメン揃い。いま考えると対価としては決して高くないのかなと思う。

つづく

パリ2012・2

部屋に荷物を置き、まだ明るかったのでフレッドが周辺を案内してくれることに。
モンマルトルの丘は2年前にも訪れたところだけど、地元民だけあってサクッとバスに乗って坂を上っていったり裏道を歩いたりして、観光で訪れるのとはまた違う感じ。

道中フレッドはフランスの政治や歴史、パリの芸術家、自分の家族…についてずーっと喋っていた。彼は高校を卒業して、大学には行かずにいろいろな地域や国で働いてきた。「自分は高校を卒業して勉強をやめた。大学には行かなかった。しかし色々な国で働いた。それが勉強だった。」というようなことを言っていた。

ひととおり散策したのちビール休憩をしに立ち寄ったのは映画アメリで使われたカフェだった。ここらへん(モンマルトルの丘)あたりは治安が悪いという話をしていると、無防備に一眼レフカメラを首からかけてアメリのカフェを激写しているフワフワのスカートをはいたアジア人女性観光客(多分日本人)がいたので彼女を見て「ティピカルジャパニーズガール」と言ったらフレッドは笑っていた。


スペインとモロッコのハーフです。






部屋にいったん戻り、今日はあとで夕食を食べにいこうと誘われたのでOKすると「友達も呼ぶ、じゃあ9時に家のしたで待ち合わせよう」とのこと。

9時から夕食に行くっていう感覚は、えっ、って思ったけど、こっちは8時くらいまでは明るいので8時すぎに待ち合わせして夕食に行くのはわりと普通だそうです。それにしてもこっちは英語もフランス語もろくにできないのに友達呼ぶっておれはどうすればいいんだと思った。



フレッドとフレッドの妊娠中の彼女、そして男友達と合流して4人でバーレストランへ。みんなフレンドリーで気さくな感じだったから安心した。

行ったのは地元民で賑わってるようなお店。すごく繁盛していた。メニューは黒板にしかなく、すべてあのふにゃふにゃした筆記体で書かれているので、個人旅行では絶対に行くことのないお店だなと思った。





スモークサーモンの塊。ものすごく美味しかった。



フレッドと恋人。
フレッドが昼間モンマルトルを二人で歩いているときに「結婚という制度は大嫌いだ。でも父になることや子供が出来ることはとても嬉しい。」と言っていたのが印象的だった。


まあいろいろと話をしたんですが、モヒートの飲み過ぎであまり覚えてない。つづく。

パリ2012・1

ユーロスターに乗ってロンドンからパリへ。

パリではフレッドという姉の元カレのフランス人の家に泊めてもらう約束だった。フェイスブック経由で姉とフレッドがふたたび繋がり、今度弟がフランスに行くっていったら「うち泊まれば?」みたいな流れ。

日本にフレッドが遊びにきたときに僕と会ってるんだけど、それでも10年ぶりくらいだったし、その間まったく連絡を取り合ってないし、かなり不安だった。

事前に何度かメールでやりとりはしたときも「わかった、じゃ、そのくらいの時間に迎えにいくよ」みたいな軽いノリで、あんまりフランス人を信用してなかったから、まあ1時間くらいは待つし最悪ホテルを手配することになるかな… と思ってた。





しかしパリに着いてみればそんな不安はまったくの杞憂だった。
フレッドの顔ってどんなだったっけ?と思いながら駅の出口でキョロキョロしてると後ろから「ハイ!ケンタ!」とすごいハイテンションで肩を叩かれ振り向いたら笑顔のフレッドがそこにいた。もうそれだけで緊張がかなりとけた。

握手して「家に行く前に1杯ビールでも飲もう」というのでカフェへ。その道中、フレッドがこちらの肩掛けカバンを持ってくれた。持たなくてもいいよ、って言ったけど「北駅周辺はとても危ない、とくに日本人は気をつけたほうがいい」と言って僕のカバンを半ば強引に持ったままどんどん先を歩いていった。

ビール飲みながらむこうは英語で色々話してくれるんだけど、こっちは英語もろくに出来ないから理解できるのは1割くらい。こっちが理解できなさそうな素振りを見せてもまったく動じずにどんどん話し続けてくる。脳みそフル回転でまじ疲れた。





泊まる家はパリ北駅の隣なのでメトロに乗り込もうとして改札をくぐったところ、フレッドが猛烈な勢いで俺の後ろにいた黒人に怒鳴り始めた。

その黒人は無銭乗車をするために俺の真後ろにピッタリくっついて改札をくぐっただけだと思うんだけど、フレッドはアジア人を狙ったスリだと思ったのかすげーキレてて、黒人のほうも「ああ?なに抜かしてんだやんのか?」みたいな感じで一触即発みたいな空気になって怖かった。

ちなみに黒人はとても背が大きくて、フレッドの身長は170cmくらいです。喧嘩になってもぜったい勝てないだろ!





その場は丸く収まり、フレッドの家へ。モンマルトルの丘のふもと、ぎりぎりパリという立地です。家というか、フレッドはカフェレストランを経営していて、そのカフェの上の階にある事務所の一室を貸してもらった。

事務所ということで日中はスタッフが出入りするけど、鍵付きの個室をまるまる一室貸してもらったし、夜は完全にひとりになれたし、シャワーもトイレも無線LANもあった。

フレッドは「日本を訪れた時、ほんとうに君の姉や母親に家族のように良くしてもらった。だからここは君のフランスの家だ。」みたいなことを言ってくれて嬉しかった。





部屋はけっこう汚いけど静かで良かった。ホテルに泊まるのとは違って、もっとフランスの空気を身近に感じることができた。



こんな部屋。