2014 年 10 月

閑話休題

いろいろブログにまとめたくても最近は完全にオーバーインプット気味。

最近日本で見た展示は
・TALIONギャラリー 二艘木洋行 「プロミスフレンズニアレストネイバーランド前」
・ggg セミトラ 「退屈」
・オペラシティギャラリー 「絵画の在りか」
とか。
 

8月から9月の旅行ではフランスで、
・パレドトーキョー
・カルティエ財団美術館
・ポンピドゥーセンター
・ポンピドゥーメッス
・ルーブル・ランス
あとはオペラ・ガルニエで「ブッパタール舞踊団」もみた。

ルクセンブルクでは
・MUDAM
・CASINO(というアートセンターみたいな場所)。

バーゼルでは
・バイエラー財団美術館でリヒターを見た。
・ティンゲリー美術館
・バーゼル市立美術館
・バーゼル市立現代美術館
・シャウラガー
なんかをみた。

アントワープは過去にも訪れたことのある
・M HKA
という現代美術館。

オランダのティルブルグで
・デポント美術館(入れなかったけど)

ブルージュはダリ美術館なんかあったけど、あえて街並みだけ楽しんでゆっくり過ごしたかな。



そんでTwitterみてる人は知っての通り、調子のって10月はニューヨーク(初アメリカ)に行ってきた。マンハッタンでは
・MoMA
・グッゲンハイム
・ニューミュージアム
・ホイットニー美術館のクーンズ

郊外にある
・ディア・ビーコン

クイーンズにある
・イサムノグチ庭園美術館
・MoMA PS1

チェルシーのギャラリー街で
・梅ラボの個展。
そのギャラリー街で「スリープ・ノー・モア」という体感型の演劇も人に勧められるがままに観てきました。


なにから書けばいいんだ。





ロンドンでリヒターやハースト観たり、ドーハで村上隆や蔡國強を観たり、ニューヨークでクーンズ観たり、バーゼルでまたリヒター観たり、まぁ〜この2年くらいで海外でデカめの現代美術の展示をいろいろ観たよね。評論家でも何でもないのに。


4年前にひとりで海外行きたいなって思って、とりあえずどこ行こうかなって考えてたとき、ちょうどパリのカルティエ財団美術館で北野武の展示やるらしいから「じゃあ、これを観に行こう」って。
北野武の作品がパリでどうやって展示されるんだろう、なんとなく自分の目で見てみたいなって思ったんだよね。


で、やっぱ現地で観て感動したんだよね。
展示自体もちろん良かったんだけど、それを観る海外の人たちの反応を目の当たりにしたり、はるばる日本から観に行ってやったぞっていう気持ちとか。
まあ、それって大リーグをテレビ中継でみるか、現地で観るかって言う話なんだけどさ。でも全然違うよね。自分の目で見るっていうのは。


その後オペラシティでも北野武の展示をやってたけど、作品は同じなのに全然違って見えた。
もちろん悪くない展示だったとは思うよ。
でも、やっぱりあのときパリで観たときほどの感動はなかった。


4年前、パリのカルティエ財団現代美術館で自分が味わった感動を知ってるのは自分だけで、もし同じ場所に友達がいたとしてもその人はそこまで感動しないかもしれないけど、アートを見るっていうのは少なからずそういうものじゃない?
だからまあ知識として語るために見るっていうよりかは、そういう体験をしたいなっていう気持ちで見に行ってる。


あと、やはり4年前ベルサイユ宮殿でみた村上隆の展示。
正式なオープン前とはいえ、じっさい現地で観た印象と、美術手帖の提灯記事では、ぜんぜん印象が違った。
作品が悪いという訳ではないんだけど、批評的な要素がまるで感じられない記事で、なにも信じられないなってハッキリ思ったんだよね。
そういうのもあって、話題性のある展示は自分の目でみて自分の感覚でハッキリさせたいなっていう。


だいたい美術館が目的で海外も行くけど、でも結果的にはそこで体験したものがやっぱり貴重かな。
日本と違う文化に触れることは美術作品を観るよりも勉強になる。
自分にとっては美術は目的ではなくてきっかけにすぎないのかもしれないね。

ルーブル・ランス

パリからオランダとベルギーの国境付近にあるデポント美術館を目指す途中、ランスに立ち寄ってルーブル・ランスをみてきた。
2012年末にオープンしたばかり。


ランスといってもシャンパン等で有名なのは「Reims」。
ルーブル・ランスがあるこちらは「Lens」。リール地方の閑散とした駅です。
駅前にカフェがあるくらいで、他はなにもなし。


ルーブル・ランスに行くための送迎バスは無料だった。
ちょうど駅校舎に隠れた位置に止まっていてちょっと見つけ辛かったな。
でも、出発した後に駅前の広場の前を徐行運転して、そこでまた気がついた人たちを乗せていた。


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見所はなんといってもSANAAの建築。
広いけど、メインホール1つと大きな展示室が2つというシンプルな設計。
ガラスとアルミニウムの建築はやや淡白ではあるけれど、パリのルーブルとは違って落ち着いた時間が流れていた。
まあ、地下のやたら広いのにほとんど何もないスペースとかみると、あの空間をどうしていくか、まだ持て余している感じはあったかな…?



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展示は「民衆を導く自由の女神」を期待していったんだけど、なかった。もうパリに戻ったっぽい。残念。
5年間は目玉作品として展示されているって聞いたんだけど。
落書きされたから戻しちゃったのかな?
このへんは色々謎。
そのかわり教科書にも載ってる、ジャック=ルイ・ダヴィッドのナポレオンの絵があった。


ルーブル・パリ同様、紀元前の古代エジプトあたりの作品は面白いけど、時代が下っていくと日本人にはちょっとわかりにくい感じではありますかね。個々の作品の価値っていうより、あの空間で歴史的な美術作品を楽しむところって気がした。ルーブル・パリに比べればだいぶスッキリしていて、作品は見やすいですけどね。


外に併設されているレストランに行きたかったけど、ひとりだったし決して安くはないお値段だったので断念。
美術館内のカフェでサーモンのラップとドロドロに甘いムースとコーヒーを買った。10ユーロ以上したような。


計3時間程度の滞在。普通に作品見るだけなら2時間くらいで十分かなー。
帰りの送迎バスに美術館の近くに住む若者と思われる10代前半〜半ばくらいのカップルがイチャイチャしながら乗ってきたことがやけに印象深い。


ルーブル・ランスについてはここのサイト見たほうが写真もキレイだし詳しい。
もう少し時間が経てば展示なんかもこなれてきそう。





このあとベルギーのブルージュに向かったんだけど、ランスから出発する電車が1時間くらい遅れた。
途中駅での乗り換えのインターバルが50分くらいで、最初は「30分くらい遅れてもへーきへーき」って余裕ぶっこいてたけど、電車がいつになっても発車せず、時間が経つにつれて「絶対間に合わねーよこれ!」「この切符払い戻せないやつじゃない?」「窓口で事情説明してまた切符買い直すの?」とか、すごい憂鬱になった。


でも、出発が遅れたぶん速度を上げたのか、乗り換えの駅に着いたら1分30秒くらい時間があった。
頭の中で「遅れたって最悪また切符買えばいいじゃん」派の自分と、「最後まであきらめないで!」派の自分が数秒戦った挙げ句、「最後まであきらめないで!」派の自分が勝った。
で、掲示板をチラ見して半分勘で乗り換える電車のホーム番号を確認して、一か八かでダッシュした。
そしたら超ギリギリで間に合った。乗り込んですぐに扉が閉まった感じ。


…この緊張感こそ旅行の醍醐味よね〜。

MUDAM(ルクセンブルク現代美術館)

海外旅行から帰ってくるたび、記録としてブログを更新しようとするものの、完結したことがありません。
なので時系列じゃなくて、書きたい部分だけ書いていきます。





先日の旅行ではおもにパリを拠点としながら、その周辺諸国を回ってきたという感じなんですが、そのなかでもルクセンブルクにあった美術館が印象的だったので最初に書きます。


もともとルクセンブルクは以前から言ってみたかった国で、理由のひとつとしては近隣のやれドイツだフランスだベルギーだ、そういう国と比べるととても地味。なにがあるのかよくわからない印象があったこと。
もうひとつは、そんな地味な小国なのに1人当たりのGDPが世界一なこと。いったいどんな国なんだろ?と思って興味があったんです。ちなみに2年前に行ったカタールは当時世界2位で(現在3位)、同じくGDPの高い国を見てみたいという気持ちもありました。


そんなお金持ちな国にあるのがMUDAMという現代美術館です。
正式名称は「ルクセンブルク•ジャン大公現代美術館」と言うそう。
海外の主な美術館ならグーグルで検索すれば日本人の先駆者達によるブログなんかにひっかかって詳しい行き方なんかがわかるものなんだけど、MUDAMはウェブで調べてもあんまり詳しくでてこない。だからgoogleマップと地図を駆使して、散策がてら駅から歩いていってみた。…のがマズかった。


ルクセンブルクの町並みや要塞は世界遺産に登録されておりますが、「天然の要塞都市」とも呼ばれるように、街全体が渓谷なんですよね。
そう、MUDAMは渓谷の向こう側にありました。
だから平面的な地図で見るとわりかし簡単に行けそうなんだけど、実際は高低差がある。谷を下って、また谷を上らなきゃいけない。
けっこう大変だったねー。


しかも地図通りに歩いていこうとしたら、途中で道路がなくなって木々の生い茂った山道にぶちあたるの。
最初「え?」って思って、引き返したよね。道間違えちゃったかーって。
でも何回も地図を見返したり、周囲を探してみても、やっぱりその山道しかそれっぽい道がないんだよね。


だから、もうルクセンブルクの山で俺遭難して死ぬのかもなって決心して、ちょっとキツめの坂(伏見稲荷神社くらいの傾斜)を登ることにした。
そんときの俺、「ハァハァ…登山かよ…ハァハァ…なんでルクセンブルクで山登ってるんだよ…」ってひとりごと呟きながら、なんか笑えてたよね。
まあでも5分〜10分くらい?歩いてたらあっけなく森を抜けて、そしたら目の前にあった。




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MUDAM!
(この写真は帰りに来たときとは違うアングルから撮影したものですが…)


苦労してたどり着いただけあって感動はひとしお。
とにかくイオミンペイの建築が素晴らしかったです。


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そして内部も素晴らしい。
グランドピアノを破壊するパフォーマンスが行われたらしく、その残骸がダイナミックに展示されてました。


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ルクセンブルグ出身のツェ・スーメイの作品。黒いインクの噴水。白くて明るくて静かな美術館に、この黒さの対比がいい感じ。
数年前、水戸芸術館に個展を観に行ったような気がするけど…あんまり記憶にない。

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遠路はるばる日本から訪れて、真っ白く塗られただけのタブロー見るの、超テンション上がる。
皮肉じゃなくて、けっこうアートってこういうもんなのかなあって考えたりする。


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カフェも超いい。おしゃれ。


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アプリコットっぽい味のタルト。皿がかわいいよね。
コーヒーとセットで1500円〜1800円はした気がする。とっても美味しかったけどネ!


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野外にはジブリ的な作品があった。


MUDAM、予想以上に良い美術館でした。
ルクセンブルクは駅前とかダサくてボロい感じもあったけど、旧市街の要塞は迫力があった。決して写真では伝えられないダイナミックな景観。
街中にはブランドショップなんかも連なってて賑やかでしたねー。




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ちなみに参考までに。

この写真を撮影した場所はすでに駅から30分くらい歩いて、旧市街と言われる観光地を抜けた場所なんだけど、渓谷の向こうに見えるMUDAMまでさらに歩いて30分っていう感じです(うろ覚えですが)。
私は美術館の前に広がるあの森を抜けてきたんですねー。

結局行きも帰りも歩いてしまった。
でもバスとか、遊園地にありそうな汽車みたいな観光っぽい乗り物なんかとすれ違ったので、普通はそういう乗り物で行く場所かと思います。

花の絵

いきなり更新頻度落ちてます。

まあ、こういったブログだと毎日更新しても逆に読み流されるだけかなという気もしており。Feedlyとかに登録してあれば別ですが。

以前と違って書くことがない訳ではなく、ネタは考えてます!
あとはそれを落ち着いて書く時間的な余裕が欲しいな…。









あっ、この間ブログに書いた、初めて購入した絵が届きました。


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花の絵。
普段ブログでは現代美術とかデザインとか言ってる割に、いざ買うものは無難でどーもすいません。


作者は亀田伊都子(先生)という、私の予備校時代の師でもあり、上司(?)でもあります。個人のウェブサイトとか持たないような人です。


色紙の上にリキテックスを何層も塗り重ねて、一発勝負で描かれた花の絵は、一見かわいらしくもありますが高度な技術に支えられており、緊張感バリバリです。マスキング的なものを使っていないそうです。「マスキング使ってないんですか?」って聞いたら「あたりめーだろ」って一蹴されました。


こういう花の絵っておばちゃんっぽくなるか、かわいいテキスタイル的なものになりがちなんですが、そこらへんが微妙な塩梅で仕上がってます。


僕が展示に行ったときには8割sold outしていてあまり種類は選べなかったんですが、残っていた中で迷った挙げ句「キキョウ」と「豆の花」をチョイスしました。2つ並べたときの補色関係が良かったので。


そしてこの木枠はかつて高校の非常勤の同僚でもあり、現在進行形で予備校の同僚でもある多田くんという、これまたウェブサイトとか持たないような木工職人によって制作されています。むちゃくちゃ精度高いです。ちょーど小窓から花をみてるような気分になりますねー。ちなみにふたりともB型です。


絵も枠も実物をみると「すげー」って思うと思います。
これがわずか1個あたり××××円という、原宿でTシャツ買うくらいの値段で買えてしまう驚き。


このくらいのサイズだと日本の住宅事情にもマッチするし、ちょっとしたギフトにもいいんじゃないかと。
絵も枠もここまで技術があるとアートっていうか工芸作品ですね。技術的な質と価格が適正関係にあるので、投資や投機にはならないかもしれないけど安心して買えます。


ではまた。