2016 年 4 月

パリ④

約1週間ぶりの更新ですねー。
最後まで更新できるように頑張ります!

で、この日はまずセンター・ポンピドゥー。
とりあえずポンピドゥーはパリに来たら絶対に訪れるけど、さいきんはあんまりテンションは上がらないかなー。建築も常設展も古臭い感じがして、レストランは馬鹿高いしカフェは美味しくないし…あんま落ち着かない。そこを訪れる人々を観察するのは好きだけど。


とはいえ今回はドミニク・ゴンザレス=フォルステルの個展が開催されててタイミングが良かった。近年、世界的に注目されている作家です。昨年は京都国際現代芸術祭でも展示されてたみたいですね。

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まあ、予想通り難解でしたね。
インスタレーション主体。ほとんどの作品は視覚的・直感的に伝わる!って感じでもないので、説明がないとなかなか理解できないところがあります。それは決してつまらないってことではないのですが、意味を知ればより深く理解できるのになあ、と。

とうぜんネット社会ですから、その気になればいくらでも情報は出てくるのですが、詳しいこと知ろうとすればどうしても英語です。ここを英語だから読まないのか、頑張って読むのか、まあなかなか試されます。言語の壁を感じますね…。

あ、でもいっこ大掛かりなインスタレーションがあって、それは意味がわからなくても面白かった。入れ替え制の真っ暗な部屋に入ると足元はさらさらとした砂になっていて、その空間で待っているとやがて壁に色とりどりの小さい明かりが灯されて、ナレーションが入るっていう。言葉で説明不可能。

映像作品もあったけど、やっぱり前編見通すのはなかなか気合が必要な感じ…。

でも8年前くらい前に金沢21世紀美術館で観た「安全地帯のアン・リー」っていう作品をまた見ることができて良かった。これすごい記憶に残ってる。2人のCGキャラクターが会話する作品。哲学的で不思議。これ日本語のセリフがあるから、パリで見てると不思議な気分になる。周りのフランス人は理解してないけど、自分は理解できるっていう感覚が。

これはたしか日本で製作されていたけど結局この世に出ることのなかったアニメ?ゲーム?のキャラクターの版権を買い取って製作された作品で、そういうところも含めてどこか物悲しい雰囲気。


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こんなん。
この3DCG黎明期みたいな質感がたまらない。
この画像はテートモダンから。



ポンピドゥーを出て、道端にステーキ肉が落ちてる!と思ったら車でメチャクソに轢かれた鳩の死骸でした。そして、その近くのお店でサンドイッチを立ち食いしながら、長身金髪女性がその鳩の死骸に気がつかずハイヒールでおもいっきり踏んでしまって「クソが!」みたいな顔をしているところを目撃して「あ〜、この感じ、パリだわ…」と思いました。

パリ③

前々回パリを訪れた時にお世話になったフレッドとランチ。

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暗。

てっきり彼の店で食事をするのかと思いきや「あそこは自分にとっては職場でみんな働いてるし、ほかの店で食べるのも勉強だよ」みたいなことを言って、mama shelter(ママ・シェルター)という、フィリップ・スタルクが空間デザインをしたことで有名なホテルに併設されてるレストランに連れてってくれました。

パリ以外にもリヨン、マルセイユ、イスタンブールにあるとのこと。オシャレ感あって話のネタにもなるし、料理も美味しかったのでパリを訪れた際には是非!機会があれば泊まりたいなー。そんなに高くないし。

フレッドが経営するカフェは、前回来たとき1店舗だったのが、いまはパリに3店舗を構えるまでになってました。お金も銀行から借り入れて、ビジネスとして拡大路線を選んだとのこと。前回会った時は彼女が妊娠をしていて出産目前だったのが、今回はもう第二子まで生まれていました。そしてさらに郊外に一軒家も買ったようで、順風満帆。

ちなみに食事代は全額フレッドの奢りでした。


食事をしたあと彼は仕事に向かい、自分はひとりでルイヴィトン財団美術館へ。
メトロの最寄駅からちょっと歩くかな。
パリの中心から送迎バスも出ているようですが。

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ほんと、初見はビビる。


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内部の様子や作品はぜひ自分でご覧になってください。というか、写真貼るの面倒になりました。この時の企画展は映像主体でなかなか写真にも収めにくく。



ひとつだけ触れたい作品は、クリスチャンマークレーの「クロスファイア」っていう2007年の作品。どういう作品かっていうと、映画の銃を撃つシーンだけを集めて編集し、壁4面に映し出すっていう作品なんだけど、折しもパリのテロからまだ半月ほどっていう時期。

この部屋を訪れた人の7割以上は足早に去ってた。いや、8割5分かな。これはしばらく観察してたんだけど、みんなこの作品がどういう作品かすぐ気がついて、見てはいけないものを見てしまったといった気まずい顔をして出て行ってた。特に女性は。

老夫婦などは奥さんのほうが旦那の服をギュッと握って、本当に恐怖に怯えているようだった。それでも自粛をしないところがフランスらしい。良いか悪いか別にして。

唯一、自分と同じくらい長時間この作品を鑑賞していたのは、おそらくフランスではなく英語圏から旅行にきたおじさんで、奥さんが迎えにくるまでニヤニヤしながら嬉しそうにこの作品を見ていました。その光景、自分にとっては作品以上に怖かったです。

そして時にアートが未来を予見するというか、現実の出来事が起きる前に現実を描写することがあるんだなーと思ったりしました。


ま、とにかくルイヴィトン財団美術館に関しては大満足。

帰りは美術館を出るとすでに真っ暗で、あたりは森で、街灯も少ないし、道はぬかるんで、けっこう不安でしたね。本当に駅こっちだったかなーって。




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で、ホステルに戻って夕飯。前回書いたようにこのビールとサンドイッチセットで1300円。しかもこれ曜日(?)限定のサービスメニューで、毎日用意されてるわけではないんです。用意されてない日はもっと高いメニューしかありません。スーパーでビールと安いサンドイッチを買って、寒さに耐えながらホステルの前のベンチで食べれば500円でお釣りはくるのですが…。

パリ②

パリに着いた初日、夕飯前にカルティエ財団美術館に行ってました。
そしたらコンゴ美術展がやってたンゴ。

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日本でもたまにアフリカンアートをフィーチャーした展示が行われていますが、国の歴史的・文化的な背景の説明にとっかかりを得ることができず、どうも難しく感じてしまい、楽しめない部分があります。なので、この展示もネットで調べた段階ではあんまり期待していませんでした。

しかし足を踏み入れて作品を目の当たりにした瞬間、その考えは消えましたね。変に難しい作品はなく、感覚的に面白いと思える作品が多かったです。

1階には現代の絵画があって、地下には数十年前〜百年前くらいの古い絵も展示されてました。

コンゴといえば最近は日本でもサプール(貧しくてもオシャレしてる人たち)が注目されてますが、サプールの写真も展示されていました。

まあ、これまで日本の村上隆や横尾忠則や北野武の作品を展示しているカルティエですからね。このコンゴ美術展においてもやってることは一緒ですよ。フランスの伝統的な美とは異なる文化の美をすくい上げて、それ自体を自分たちの文化として売り出すっていう。アジアもアフリカも同じ目線でキュレーションしてるようにも思えるのですが、その見せかたは本当にうまいと思います。


コンゴの黒人の映像を興味深く観ている白人たち。
監視員には黒人の女の子がいて、その様子を見ている。
そして黄色人種の自分が、その白人たちと黒人の女の子の様子を見ている。

パリでは自然と肌の色や人種、文化の違いについて考えることになる。







パリ①

フランクフルトからパリ。

いちおうフランクフルトで2泊したんだけど、月曜日で美術館もやってないし、おみやげ買ってインターネットしてビールみたいな感じでしたね。

フランクフルトからパリはどうだったかなー。
とりあえず電車が遅れて、1時間半後ぐらいに来た同じ方面行きの電車の方が当たり前の様に先に出発するという…。

それで時間を潰しつつ電車を待ってて、到着ホームと到着時刻をこまめに掲示板でチェックしてたんだけど、あるときアナウンス(ドイツ語)が流れたと同時に周りの人々がいきなりダッシュし始めて、それまで掲示板に表示されてたホームと違うんだけど、それこそ野生の勘で「これぜってえ俺が乗ろうとしてる電車だろ!」つって人の流れに乗ってダッシュ。

そしたらビンゴでした。
息を切らしながら電車に乗り込むと数分で出発。
そんでeチケットに書いてある座席に行くとすでに座ってる人が。

「ここ自分の席…」って言ったら
「ん?この列車自由席よ。」

って返事をされて、そうなん?と思って退散。
そうこうしてるうちに座席はほぼ満席。だから食堂車で時間を過ごしたんだけど、今考えてもやっぱりあれ指定席だったと思うな〜。




で、パリ着。

パリのテロから日にちも浅く、この旅で死ぬとしたらパリだと思ってましたね。きっとパリ北駅はさぞや厳戒態勢…と緊張しつつパリに着いたらいたっていつも通り。

警備員も警察も全くいない。あー、これがパリ・クオリティだわ…と納得しつつ、メトロを乗り継いでホステルへ。

ホステルは1泊4000円弱くらい。メトロ駅から徒歩1分程度。たしか6人部屋。出来たばかりでキレイ。ネットも超安定。日本製エレベーター。ベッドには隣の人と目が合わないよう目隠し有り、ベッド周りの電源豊富。ランドリールーム有り。

はじめてパリに一人旅をしたとき、1泊5500円くらいで不安定で微弱なインターネット、古くて不便な設備、隣の部屋の会話が響く、徒歩5分、ホテルの周りは犬のフンだらけ、みたいな場所に比べると、一人部屋ではないとはいえ、まあこっちかな…


んでも、スタッフは普通にみんな英語を喋るんだよね。こっちがフランス語で挨拶しても、あんまり喋れないとわかると、もう普通に英語。こっちのボンジュールにハローで返されるレベル。マジで。フランスらしさがなくてちょっと寂しい。いまパリの若い子は英語を話すのがクールなんだとか。

あと、食料持ち込み禁止!
これが痛い。目を盗んで持ち込めなくはないんだけど、ガードマンがカバンのチェックをしたり、スタッフがラウンジを見回りにきて注意しにくる。せっかくモノプリが近くにあるのに、原則的に外食してくるか、併設されてるカフェバーで食事をするか、もしくは外で立ち食いをしなければいけない。

パリでディナーを外食すれば2000円〜はいくし、併設のカフェバーでいっちばん安いサンドイッチとビールセットでも1300円。朝食もホステルで食べようとすれば別途800円くらいする。お酒だってドイツでは500円くらいで飲めた大きいビールが、パリでは1000円くらいの感覚。

だから宿泊設備自体のコスパはいいんだけど、モノプリでサンドイッチやジュースを買ってラウンジで食べることができないので食費が嵩みがち。微妙なところですね。


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そんなわけでとりあえず、夕飯は近くのカフェでタルタルステーキとビール。パリにきたら絶対食べるやつ。ここでも最初から英語のメニューを出してくる店員。初っ端から英語のメニュー出されるのはじめてだなー…。

ヴッパタール②

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ヴッパータール舞踊団の公演をみた翌朝、ホテルで朝食を食べていると日本人ぽい女性がいて、たしかオペラハウスでも唯一みかけたアジア人だったので、思い切って話してみたら、バレエの世界ですごい人でした。こういう出会いがあるから旅行は楽しいと思う反面、自分みたいな人間が軽々しく話しかけてしまっていいのかと複雑な気分。

でもアートや演劇のこと、観客と演者の視点の話など聞けて楽しかった。

しかも、俺の調子悪いWiFiに代わってiPadでいろいろ調べてくれた。いつかちゃんと彼女の踊りをみてみたい。


で、次の宿泊地であるフランクフルトに移動するまでの間、ブッパタールの世界最古のモノレールに乗って街を見学。ピナの映画(「夢の教室」とか「pina 3D」)に出てきたような場所をこの目で見ることができてテンション上がりましたね。スーツケース持ちながらだったからあんま小回り利かなかったけど。


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電車に乗ってフランクフルト駅に着くと大きいクリスマスツリー。とうぜんクリスマスマーケットも開催されてました。後ろのキスする広告を見てくれ。クリスマスムード全開のヨーロッパを一人で旅すると寂しいときもあるけれど、まあそれもまた楽し。ということで…。

駅周辺は日本に比べると治安はいいとはいえない雰囲気でしたねー。つか、ドイツみんな黒い服着すぎで見た目が怪しい人が多い。

この日宿泊するホステルは駅周辺の風俗街の中。歌舞伎町みたいな感じかな。
あらかじめネット調べてそのへんは了承済みとはいえ、ガタイのいい呼び込みの白人と娼婦に行き先を阻まれて、呼び込みの白人に抱きつかれたりして、苦手な人はほんとに苦手だと思う。

ホステル自体は綺麗で悪くなかった。ヴェネチアで泊まったジェネレーションのように、やはり旅行者が多いドイツのいくつかの地域に支店を持ってるらしい。ベッドや水まわりは綺麗、バーのWiFi早い、そしてビール。場所柄、外に出ても酔っ払いとか変な人がいて面倒だし、寒いし、バーでパスタ(伸びきってて美味しくはない)頼んで、ひたすらビール(これは美味しかった)を飲んでインターネットしてました。

ただ、汚れ防止?なのか床に樹脂素材をコーティングしていて、それがすんごい臭かった。まじで臭かった。いまでも思い出せるくらい臭い。


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で、やたら冷えると思ったら雪。まだ11月なのに。
すぐ止んだけどね。