展示

ビルバオ③

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ビルバオグッゲンハイム。
ルイヴィトン財団美術館に続いてこの旅行ふたつめのゲーリー建築。ビルバオってバルセロナとかマドリードに比べればやっぱりアクセスもし辛いので、今回の旅の途中で寄るかどうか迷ったんですけど、来て良かったなーと思いますね。


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意味がわからなくて笑う。
ルイヴィトン財団美術館のほうが洗練されてはいるけれど、このメチャクチャな感じもいい。


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クーンズのこれ学生時代に洋雑誌でよくみたなー。花が咲いてる時期だともっと良かった。


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これもクーンズ。


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ゲーリーの建築って外観は破天荒だけど内側はシュッとしてる。


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館内は撮影禁止かなーと思ったんだけど、他の観光客が一眼レフやらスマホで写真撮りまくってるから、俺も試しに監視員のまえで撮影してみたところ何の注意もされず。ゲーリーの建築のなかでリチャードセラの彫刻とか最高じゃないっすか。ニューヨークのディアビーコンの雰囲気も良かったけど、ここも良かったですねー。セラの彫刻の内側で小さい子供たちが作品の説明を聞いてるの。


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模型。


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メイキング映像。これ面白かった。工場でパーツごとに作られて、船で運ばれて…っていう。


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あと、これホルツァー。
作品集なんかでは死ぬほど見たけど、実物はこうなってるんだーって。ホルツァーはヴェネチアでも近年の作品をみることができたし、憧れだった美術作品を10年越しで見ることができて本当にしみじみと来て良かったなーと思いましたね。


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美術館のカフェでピンチョスと白ワイン。昼間の美術館でお酒を飲むの気持ちいい。

ビルバオ②

今回はビルバオグッゲンハイム…と思ったけど先にクズ写真を供養します。


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まさにクズ写真。
それはともかく、こういう外観にこだわった建物がいっぱい。


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グッゲンハイムの近くも面白い建物がちらほら(遠い)。



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散歩してて飽きない街ですねー。


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公園もあったりします。


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街中にこんな感じで立体作品が点在しています。


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で、こういう立体作品に近寄ってみると、


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トトロっぽいキャラクターが落書きされていたりします。


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こういう現代的な建物と旧式の建物の対比がビルバオっぽい。

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建物にスケール感があるんだよなー。でかい。


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山に囲まれてて、空が抜けてるのが良い。


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小腹が空いたらお酒とピンチョス(パンの上にいろいろ乗せたおつまみ)を食べたりして、常にほろよい&満腹状態で散策しておりました。


なんども書いてるけど、ほんとうに写真がクソだと思う。

ベネチア⑧

ジャウメ・プレンサの作品をみるため、船に乗って教会へ。
繁華街から遠くはないけど、比較的静かな場所。

ニースでもプレンサの作品観たことを書いてますね。
プレンサってあんまりメジャーな感じしないかもだけど、ファーレ立川や越後妻有トリエンナーレの出展作家だったり、数年前には日本でも倉庫みたいな場所で展示してたりします。


で、教会に入ると…


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こんな写真でも作品の荘厳さは想像できるのではないでしょうか。
ワイヤーフレームで作られた瞑想する巨大な人の顔と、プレンサのスタイルである文字のプレートで作られた手。実際はかなりのスケールがあって、場所の神秘性と相まってかなり感動しましたね。影までもが美しい。


これは暑い季節よりも少し肌寒い、人がまばらな時間に見ることができて良かったなって思う作品です。今回のヴェネチアビンナーレの中でいちばん心揺さぶられた作品だったかもしれません。

オペラシティアートギャラリー「サイモン・フジワラ ホワイトデー」

この展示、けっこう前に観てた。

古美術品と自分の作品を組み合わせてたり、北朝鮮に発注した絵を展示してたりするのが今っぽい。
その日はどこかに寄って、最後に訪れたから疲れてたっていうのもあって、観るのにちょっと集中できなかったかな。
悪くないけど、基本的に頭を使うから疲れる展示だった。
もっと体力があるときにみたかった。




ホワイトデーはなんか外国の美術館で展示をみてるような気分になった。それはこの間観た田中功起の展示でもそう思った。


なんていうのかな、例えば日本のメディアアート的なものとか、カオスラウンジ的なものって、良いとか悪いとかって話じゃなくて、すごく日本ぽい。日本人的な発想だなーと思うし、自分が日本で暮らす日本人っていうのも関係してるだろうし。だからまあ、そういう展示を見ると、感覚的にも言語的にもニチャーっとまとわりついてくるような感覚を覚えるのね。海外で美術作品をみるときは、そういうしがらみなく純粋に楽しめるんだけど。


サイモンフジワラはイギリス人とのハーフでベルリンが拠点らしいし、田中功起は海外各地で滞在・製作をしているし、だから日本ってものをそこまで感じないのかも。作家が「日本」をどう思っているかはわからないけど。


自分はこういうボーダーレスな現代美術の展示が増えることを望んでいたわけだけれど、いざそういう展示を続けざまにみると、わりと問題意識なく「ふーん」「へー」で終わってしまうことに気がづいたから、やっぱりドメスティックな美術っていうのも必要だし、観たりする必要があるなって思った。



ちょっと今回の記事、酔っ払いながら書いてるからアレだわ。すいません。



水戸芸術館 「田中功起 共にいることの可能性、その試み」

水戸芸術館で田中功起「共にいることの可能性、その試み」を観た。
いつも通り青春18切符を使って。

水戸から芸術館まではいつもバスを使っていたのだけれど、このときは天気も良かったし歩いてみた。
水戸に来る時は8割がた天気が悪いので珍しい。
そしたら10~15分くらいで着いたので、次からバスは使わないかもしれない。
ちなみにバスを使う場合は、確か窓口で1日乗車券を買ったほうが往復運賃より安かったような気もする。



田中功起の作品を初めて見たのは、たしか出来たばかりの国立新美術館だったような…。
当時ほぼ同時期に何ヶ所かで展示されてて、魅力的で印象深かい作品だったし、記憶の中ではそれは個展を観たつもりだったのだけれど、実はこれが国内初の大規模な個展とのこと。意外。



今回の展示について。

もし芸術作品に「楽しませてもらおう」という気持ちでこの展示を訪れたなら退屈に思えるかもしれない。
なぜなら展示は映像主体でとっかかりが少ない。しかも長い。展示の入り口で「会期中3回まで入場可能です」と言われた段階でなんとなく、この展示がわかりやすいものではないことは予感できていたが。

展示の見せ方は洗練されているのだけれど、その全容がなかなか掴みきれずモヤモヤとする。いわゆる物質として美的な作品はほとんど存在しない。だから、その気になれば10分や15分程度で会場を出ることも可能だった。じっさい出ようとしたし。
とにかくファーストインプレッションは「つまらない」ということだった。

でも水戸に来るのにお金も時間もかかってるから…と思って、会場を2〜3周したのち、会場内のテキスト(これもまた映像と同様、読むのは疲れる)を読んで、30分程度の映像をみた。そしたらちょっと展示の趣旨を理解できた気がした。
そうして「最初に感じたよりかはつまらなくはなかったな」と思って会場を出た。


水戸芸術館の良いところのひとつは会場の外の掲示板に、開催中の展示について書かれた新聞のレビューが掲示されていること(逆に悪いところは美術展示の入場料がチケットカウンターでわかりづらいこと)。これは毎回ほんとうに参考になっている。例によって今回も各種新聞のレビューを読んでいたのだけど、日経新聞の記事を読んだときに「あー、」と思った。

それは人によって受け取り方は違うと思うのだけど、作家本人も今回の展示の着地できていなさを認めているようだった。むしろ、その着地できずに終わってしまったナイーブさ自体がこの展示の意味するところだったんだな、と思った。

いつもは水戸芸術館に長居せず、展示を見終わったらさっさと帰ることが多い。でも、カフェのメニューがちょっと変わっていた気がしたから、帰る前にコーヒーでも飲むかと思ってとりあえずコーヒーを頼んだ。深入りコーヒー430円。一番上に掲げられている350円のコーヒーにせず、なんとなく微妙に高いコーヒーを選んでみた。そしたら豆を挽き始めて「そっからかい!」と思ったけど、わりかし早く出てきて、しかも美味しかった。スイーツも合わせて水戸芸のカフェ、オススメです。

でまあ、コーヒーを飲んでる間もなんかモヤモヤしてて。
早く帰りたい気持ちもあるけど、この展示をもう少し理解したい、もう少し理解できる気もする。どうしよ。。。
と考えたあげく、再入場することにした。

こんどは展示されている映像を、全部観ることは不可能だけれど、いくつかは全編みた。
そうしたら、最初に感じた「つまらなさ」というのはすっかりなくなっていた。





数年前、アーティストのTくんが、小林耕平の作品と比較して田中功起の作品を「つまらない方向に行ってしまった」と評していた。その言葉は最近までずっと自分の中にもとどまり続けている。

わたし自身は今回の展示は、おもしろくはなかった。だからといってつまらないものでもなかった。社会的に意味がある、考える契機を与えてくれる展示だった。個人的に水戸まではるばる観にきた意味もある展示だったと感じている。

ほかの人がどう思うのか聞いてみたい。